病気の解説
粘膜脱症候群
受診の目安
粘膜脱症候群では、排便時の出血、粘液の分泌、残便感、排便後すぐのトイレ行きたくなる感覚、肛門からの腫瘤の脱出などがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、消化器内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
粘膜脱症候群は、直腸の粘膜がずれ落ちて脱出する病気です。隆起性の病変や潰瘍ができることがあり、20~30代の若い世代に多いとされています。排便時の強いいきみや長い排便時間が特徴で、肛門外へ脱出したり出血がみられることもあります。内視鏡検査で直腸がんや炎症性腸疾患と似た画像が見られることがあり、診断には排便習慣を医師へ詳しく伝えることが大切です。
主な症状
主な症状には、排便時の出血、粘液の分泌、残便感、排便後すぐのトイレ行きたくなる感覚、肛門からの腫瘤の脱出などがあります。長い期間の強いいきみが習慣化していることが多く、ずれ落ちた粘膜は傷つきやすく血流が悪化して潰瘍になることもあります。痔核を合併することもあります。
原因
排便時には通常、恥骨直腸筋が緩み肛門が開きますが、粘膜脱症候群では恥骨収縮筋が締まってしまう現象がみられるとされています。いきみと筋肉の連動が乱れることが過度ないきみを誘発する要因と考えられています。さらに強いいきみで骨盤内の筋肉が弱くなることもあり、発症しやすくなるとされています。
検査と診断
診断
診断には問診と肛門の診察のあと、大腸内視鏡検査を行います。内視鏡により潰瘍性や隆起性の病変の有無と広がりを確認します。病変部分から組織を採取して病理検査を行い、繊維筋症の所見があれば確定診断につながることがあります。ただし病変は硬く、生検だけでは十分な組織を得られない場合もあり、その場合は内視鏡を使ったり肛門を介して器具を挿入して病変を切除し、診断と治療を同時に進めることがあります。
治療
治療
まずは排便習慣の正常化が重要です。過度ないきみを避け、生活習慣の改善と高繊維食の摂取をすすめます。便を柔らかくするため緩下剤や座薬の使用が検討されることもあります。内視鏡治療として、隆起性病変に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行い治癒した例も報告されています。
経過と生活
経過・予後
本データには長期予後の具体的な記述はありません。治療として排便習慣の改善や内視鏡治療が行われることがあるとされています。
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出典
参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。