病気の解説

耳下腺腫瘍

まず相談する診療科耳鼻咽喉科がん治療科(腫瘍内科・外科)
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受診の目安

  • 耳の前から下あたり、頬やあごの辺りに、しこりやふくらみがあることに気づいたとき(痛みがなくても)
  • しこりがだんだん大きくなる、しこりの部分の皮膚が赤くなる、痛みが続くとき(国立がん研究センター)
  • 顔の片側が動かしにくい、しびれる、口を大きく開けにくい、飲み込みにくいといった症状があるとき(米国国立がん研究所)

相談先は耳鼻咽喉科(頭頸部外科)です。耳の下のふくらみはリンパ節の腫れなどほかの原因でも起こり、しこりがあるだけでは良性か悪性かを含め、病名を判断することはできません。検査で確かめることが大切です。

基本

耳下腺腫瘍とは

耳下腺は、耳の前から下にかけてある、だ液をつくる大きな腺です。だ液をつくる大きな腺には、ほかに顎下腺と舌下腺があります(国立がん研究センター)(米国国立がん研究所)。耳下腺腫瘍は、この耳下腺にできるできもので、だ液腺の腫瘍の多くは耳下腺に発生します(米国国立がん研究所)。

だ液腺の腫瘍は、半分以上が良性(がんではないもの)とされます(米国国立がん研究所)。一方、悪性の耳下腺がんは、だ液腺のがんの中で最も多いタイプです。がんの種類は20以上に分かれ、進み方がゆっくりなものから速いものまで幅があります(国立がん研究センター)。

主な症状

  • しこり:最も多いきっかけは、耳の前や下、頬、あごのあたりのしこりに気づくことです。多くは痛みがありません(国立がん研究センター)(米国国立がん研究所)。
  • 顔の動きの変化:耳下腺の中には顔の筋肉を動かす顔面神経が通っています。がんが進んでこの神経に及ぶと、顔の動きが悪くなることがあります(国立がん研究センター)。
  • その他:皮膚の赤み、なかなか治まらない顔の痛み、顔のしびれ、口を開けにくい・飲み込みにくい、などがみられることがあります(国立がん研究センター)(米国国立がん研究所)。

症状がなく、歯科や健康診断などで偶然見つかることもあります(米国国立がん研究所)。

原因・なりやすい要因

多くの場合、原因ははっきりしていません。だ液腺のがんについては、年齢が高いこと、頭や首に放射線治療を受けたことがあること、仕事で特定の物質にさらされることなどが、なりやすさに関わるとされています(米国国立がん研究所)。

検査と診断

診断

  • 画像検査:超音波検査、CT、MRI などで、腫瘍の場所や大きさ、まわりへの広がり、転移の有無を調べます(国立がん研究センター)(米国国立がん研究所)。
  • 細胞・組織の検査:細い針を刺して細胞や組織をとり、顕微鏡で調べます(国立がん研究センター)(米国国立がん研究所)。

耳下腺の腫瘍は種類が多いため、手術前の検査だけでは種類を確定できないことがあります(国立がん研究センター)。

治療

治療

悪性の場合、治療の中心は手術で、腫瘍の広がりに応じて切除する範囲を決めます。がんを取りきることを優先しながら、顔面神経はできるだけ残すようにします(国立がん研究センター)。首のリンパ節を一緒に取ることもあります(米国国立がん研究所)。

  • 放射線治療:手術と組み合わせたり、手術が難しい場合に行われたりします(国立がん研究センター)(米国国立がん研究所)。
  • 薬物療法:手術が難しい場合や、再発・転移した場合に検討されます。再発・転移しただ液腺がんでは、使える薬の選択肢が増えてきているとされます(国立がん研究センター)。

治療方針は、腫瘍の大きさや広がり、がん細胞の種類と進み方の速さ、年齢や全身の状態などによって変わります(米国国立がん研究所)。

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出典

国立がん研究センター東病院 頭頸部外科「耳下腺がん」 / 米国国立がん研究所(NCI)「Salivary Gland Cancer Treatment (PDQ) – Patient Version」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。