病気の解説

胃MALTリンパ腫

まず相談する診療科血液内科
この解説の項目7項目

受診の目安

胃MALTリンパ腫では、発症時には上腹部の違和感や痛み、吐き気などの消化器症状が現れることがありますが、目立った自覚症状がない場合も多いです。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、血液内科を受診してください。

基本

概要

胃MALTリンパ腫は、胃にできる悪性リンパ腫の一種です。主にB細胞がん化により起こり、進行は緩やかで悪性度は低いとされます。MALTは粘膜関連リンパ組織のことで、胃の粘膜に発生するリンパ腫を指します。出典では、胃以外の部位へ広がることもあると説明されています。

主な症状

発症時には上腹部の違和感や痛み、吐き気などの消化器症状が現れることがありますが、目立った自覚症状がない場合も多いです。進行するとリンパ節の腫れや貧血といった症状が現れることがあり、全身症状として発熱や寝汗、体重減少が出る場合もあります。

検査と診断

検査

血液検査では白血球や貧血、電解質の状態を評価します。画像検査として全身 CT や PET、腹部超音波、超音波内視鏡などを用いて病気の広がりを確認します。骨髄検査は病状が進んだ場合に行われます。

診断

内視鏡検査で病変の様子を詳しく観察し、内視鏡下の組織採取(生検)による病理診断で確定します。生検と同時にピロリ菌感染の有無を調べるための検査も行います。

治療

治療

多くはピロリ菌感染を併発しており、ピロリ菌陽性で局所的な病変に限定されている場合は除菌治療が第一選択とされています。除菌にはPPIやP-CABと2種類の抗菌薬を組み合わせた3剤併用療法が用いられ、1次除菌の成功率はおおむね70〜90%、除菌治療による奏功率は50〜80%とされています。除菌がうまくいかない場合やピロリ菌陰性の場合には放射線治療や化学療法が検討されます。治療後は3〜6か月ごとに経過観察の内視鏡検査と生検を行います。

経過と生活

予防

現時点で明確な発症メカニズムは解明されていませんが、ピロリ菌感染が関与している説が有力です。そのため、ピロリ菌陽性が指摘された場合には除菌治療を行うことで発症を予防できる可能性があります。

血液内科で扱うほかの病気

出典

参考: Medical Note(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。