病気の解説
腎炎
受診の目安
腎炎では、症状が現れる場合には、むくみや尿量の減少、血尿などがみられることがあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、腎臓内科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
腎炎は、腎臓の働きをつかさどる糸球体に炎症が起きる病気です。原因はさまざまで、原発性(腎臓自体に問題がある)と二次性(他の病気によって生じる)のどちらかに分けられます。二次性の場合は、腎臓以外の部位が侵される病気が関係することがあります。
主な症状
急性糸球体腎炎の人の多くは自覚症状がないこともあります。症状が現れる場合には、むくみや尿量の減少、血尿などがみられることがあります。むくみは顔やまぶたから始まり、次第に脚に広がることがあります。腎機能が低下すると血圧が上がることもあります。眠気や混乱、吐き気などが現れることもあります。急速進行性糸球体腎炎では筋力低下や発熱、食欲不振、吐き気、腹痛、関節痛などがみられることがあります。慢性糸球体腎炎はごく軽微な症状で長期間気づかないことが多いです。
原因
糸球体腎炎の原因には、感染症(細菌・真菌・寄生虫・ウイルスなど)、血管炎、免疫疾患、自己抗体関連、遺伝性腎炎、薬剤など多岐にわたります。感染後の糸球体腎炎の診断には、のどの培養や血液中の抗体の変化が役立つことがあります。IgA腎症やアルポート症候群など、特定の原疾患が関連することもあります。
検査と診断
診断
診断には血液検査・尿検査・腎生検が行われます。尿中のタンパク質や血球、血液中の尿素やクレアチニンの濃度上昇が確認されることがあります。急速進行性のケースでは尿中の尿円柱が見られることがあります。腎生検は診断の確定と原因の探索、瘢痕化の程度や治癒の可能性の評価に役立ちます。必要に応じて感染の有無を調べる培養検査や血液検査、自己抗体検査が行われることもあります。
鑑別
IgA腎症など、血尿やタンパク尿が長く続く腎炎の診断には、症状の経過や検査結果を総合して判断します。原発性糸球体疾患として細線維性糸球体腎炎や膜性増殖性糸球体腎炎などの病名が挙げられ、それぞれの経過は異なります。
治療
治療
治療は原因疾患の治療が基本です。急速進行性糸球体腎炎には免疫機能を抑制する治療が行われることがあります。慢性糸球体腎炎では、ACE阻害薬やARB、場合によっては利尿薬、食塩摂取の制限といった薬物治療が用いられることがあります。
経過と生活
経過・予後
溶連菌感染後の急性糸球体腎炎は多くの場合完全に治癒しますが、一部で慢性腎臓病へ進展することがあります。急速進行性糸球体腎炎の予後は、腎組織の線維化の程度や基礎疾患の治療可能性によって影響を受けます。早期治療が腎機能を保つ場合もありますが、症状によっては透析が必要になることがあります。原因や年齢、他の病気の有無などによっても異なります。
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出典
参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。