病気の解説
腎臓結石
緊急性の高い症状
次のような症状があるときは、すぐに医療機関を受診してください(NIDDK)。夜間や休日で痛みが強い場合は、救急外来を利用します。
- 背中・わき腹・下腹部・足のつけ根の激しい痛み(NIDDK)(日本泌尿器科学会)
- 発熱や寒け(悪寒)を伴う。結石があって熱が出ているときは、尿の通り道の感染を伴っている可能性があり、特に急いで受診が必要です(NIDDK)
- 吐き気・嘔吐が続く、尿がほとんど出ない(NIDDK)
出典:NIDDK「Symptoms & Causes of Kidney Stones」、日本泌尿器科学会「腎臓のあたりが痛む」
当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。
受診の目安
- わき腹や背中の痛みが波のようにくり返す、またはずっと続くとき(NIDDK)
- 尿がピンク・赤・茶色っぽい、にごっている、においが強いとき(NIDDK)
- トイレが近い、排尿時に痛む、尿が少ししか出ないとき(NIDDK)
相談先は泌尿器科です。腎臓のあたりの痛みは早めに泌尿器科を受診するよう勧められています(日本泌尿器科学会)。同じような痛みは腎盂腎炎やほかの病気、背骨や筋肉の不調でも起こるため、症状だけで結石かどうかを判断することはできません(日本泌尿器科学会)。
基本
腎臓結石とは
腎臓結石は、尿に含まれるカルシウムやシュウ酸などの成分が濃くなり、腎臓の中で石のように固まったものです(NIDDK)。腎臓から尿管・膀胱へと続く尿の通り道(尿路)にできる結石をまとめて尿路結石と呼びます。石が尿管に詰まると、尿が腎臓側にたまって腎臓がふくらみ(水腎症)、急に激しい痛みが起こります(日本泌尿器科学会)。
主な症状
- 背中・わき腹・下腹部・足のつけ根の鋭い痛み。ずっと続くことも、波のように強くなったり弱くなったりすることもあります(NIDDK)
- 血尿(尿がピンク・赤・茶色になる)(NIDDK)
- 頻尿、排尿時の痛み、尿が出にくい(NIDDK)
- 吐き気・嘔吐、発熱・寒け(NIDDK)
原因・なりやすい要因
カルシウム・シュウ酸・リンなどの成分は、もともと尿に含まれていますが、量が多くなると結石ができやすくなります(NIDDK)。結石の成分で多いのはシュウ酸カルシウムとされます(熊本医療センター)。
- 水分が足りず、尿の量が少ない(熊本医療センター)(NIDDK)
- 砂糖や塩分、脂肪や肉類のとりすぎ(熊本医療センター)
- 副甲状腺の働きが強すぎる病気(副甲状腺機能亢進症)など(NIDDK)
検査と診断
診断
超音波検査で、尿がたまって腎臓がふくらんだ状態(水腎症)を確かめやすいとされます。CT検査で、石の位置やほかの原因を調べることもあります(日本泌尿器科学会)。出てきた石を検査に出し、成分を調べることがあります(NIDDK)。
治療
治療
- 自然に出るのを待つ:小さな石は、水分をとりながら尿と一緒に出るのを待つことがあります。痛みには痛み止めが使われます(NIDDK)
- 入院での治療:吐き気で水分がとれない場合などは、点滴などの治療が必要になることがあります(NIDDK)
- 体の外から衝撃波で砕く治療(体外衝撃波結石破砕術)(NIDDK)
- 内視鏡での治療:尿道から細い内視鏡を入れて石を砕いたり取り出したりする方法や、背中の小さな切開から内視鏡を入れる方法があります(NIDDK)
どの方法を選ぶかは、石の大きさや場所、症状によって医師が判断します。
経過と生活
予防
一度結石ができた人は、再発を防ぐ工夫が勧められています(熊本医療センター)。予防の中心は水分をしっかりとって尿の量を増やすことです(NIDDK)(熊本医療センター)。
- 食事以外に、1日2L程度の水分補給が勧められています。水や麦茶がよいとされ、シュウ酸を含む抹茶・玉露などのお茶や紅茶、アルコールは控えめにします(熊本医療センター)
- 暑い日や体を動かしたときは、より多くの水分が必要になります(NIDDK)
- 砂糖・塩分・脂肪をとりすぎず、規則正しくバランスのよい食事と適度な運動を心がけます(熊本医療センター)
- 石の成分によっては、再発を防ぐ薬が使われることがあります(NIDDK)
心臓や腎臓の病気などで水分を制限されている人は、飲む量について必ず主治医に相談してください。
腎臓内科で扱うほかの病気
出典
NIDDK「Symptoms & Causes of Kidney Stones」 / NIDDK「Treatment for Kidney Stones」 / 日本泌尿器科学会「腎臓のあたりが痛む」 / 国立病院機構 熊本医療センター「尿路結石の再発を予防する食事」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。