病気の解説

腸炎

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緊急性の高い症状

次のようなときは、すぐに医療機関を受診してください(NIDDK)(MedlinePlus)。意識がもうろうとしている、ぐったりして反応が鈍いときは119番で救急車を呼んでください。

  • 便が黒くタール状、または血や膿がまじる
  • おなかやおしりの強い痛み
  • ぼんやりする、いつもより反応が鈍い、ひどく機嫌が悪いなど様子がおかしい
  • 脱水のサイン:強いのどの渇き、尿が少ない・色が濃い、立ちくらみや失神、目やほおがくぼむ、つまんだ皮膚がなかなか戻らない。乳幼児では、おむつが3時間以上ぬれない、泣いても涙が出ない、元気がない
  • 吐いてしまい水分や経口補水液が飲めない、飲んでも良くならない

赤ちゃんや早産で生まれた子ども、持病のある子どもは、どんな症状でもすぐに受診が勧められます。高齢の人、妊娠中の人、免疫が弱っている人や持病のある人も、症状があればすぐに受診してください(NIDDK)。乳幼児は1〜2日のうちに重い脱水になることがあります(NIDDK)。

出典:NIDDK「Symptoms & Causes of Viral Gastroenteritis」、MedlinePlus「Gastroenteritis」

当てはまるときは、ためらわず 119 または救急外来へ。

受診の目安

  • 大人で下痢が2日を超えて続く、子どもで1日を超えて続く(NIDDK)
  • 高い熱がある。乳児は熱があればいつでも(NIDDK)
  • 何度も吐く、1日に何回も水のような便が出る(NIDDK)

大人は内科・消化器内科、子どもは小児科が相談先です。下痢や腹痛は腸の感染症のほか、さまざまな病気で起こるため、症状だけで原因を判断することはできません。受診のときは、いつから・何回くらいか、最近食べたもの、同じ症状の人がまわりにいるかを伝えると役立ちます。

基本

腸炎とは

腸の内側の粘膜に炎症が起き、下痢や腹痛などが出る状態を指します。胃と腸の両方に炎症が起きたものは「胃腸炎」と呼ばれ、とくに多いのはウイルスや細菌などによる感染性のものです(MedlinePlus)。健康な人では多くが自然に治りますが、脱水を起こしたり症状が重くなったりすることがあります(MedlinePlus)。

主な症状

  • 下痢(水のような便)
  • おなかの痛み、差し込むような痛み
  • 吐き気、嘔吐
  • ときに発熱

(NIDDK)(MedlinePlus)

もっとも多い合併症は脱水です(NIDDK)。

原因・なりやすい要因

原因でもっとも多いのはノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスで、ほかに細菌、寄生虫、化学物質、一部の薬や食べ物への反応などがあります(MedlinePlus)。原因となる細菌やウイルスのついた食べ物や飲み物をとって起こるものは「食中毒」と呼ばれます(MedlinePlus)(厚生労働省)。日本で食中毒を起こす主な原因には、カンピロバクター、サルモネラ、腸管出血性大腸菌などの細菌や、ノロウイルスなどがあります(厚生労働省)。

また、ウイルスのついた物に触れた手で口や鼻をさわることなどで、人から人へうつることもあります(MedlinePlus)。乳児、高齢の人、妊娠中の人、免疫の働きが弱い人や重い持病のある人は、重くなりやすいとされます(MedlinePlus)。

検査と診断

診断

症状を聞き、診察を行います。必要に応じて便の検査で原因を調べます(MedlinePlus)。

治療

治療

多くは、安静にして水分と電解質(塩分など)を十分にとることで自然に回復します(MedlinePlus)。吐き気が強い場合は吐き気止めが使われることがあります。細菌による一部のものには抗菌薬、寄生虫によるものには駆虫薬が使われることがあります(MedlinePlus)。重い脱水では入院して治療することがあります(NIDDK)。

日常生活の注意・セルフケア

受診した場合は、医療機関の指示を優先してください。

  • 少しずつこまめに水分をとります。脱水が心配なときは経口補水液が役立ちます(NIDDK)(MedlinePlus)。
  • 飲めない、飲んでも良くならないときは、がまんせずに受診してください(NIDDK)。
  • 手をよく洗い、家族へうつさないようにします(MedlinePlus)。

経過と生活

予防

手洗いや、病原体がつきやすい場所の掃除が予防になります(MedlinePlus)。乳児にはロタウイルスのワクチンがあります(MedlinePlus)。

食べ物からの感染を防ぐ基本は、菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」の3つです(厚生労働省)。家庭では、次の点が勧められています(厚生労働省)。

  • 生鮮食品は買い物の最後に買い、可能なら保冷剤を入れて早めに持ち帰る
  • 冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫はマイナス15℃以下を目安にし、詰めすぎない
  • 生の肉や魚の汁が、生で食べる野菜や調理済みの食品につかないようにする
  • 肉などは中心部まで十分に加熱する(中心部75℃で1分間以上が目安)
  • 調理後の食品を室温に長く置かない。残り物は浅い容器に小分けして早く冷まし、少しでも怪しいときは捨てる

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出典

MedlinePlus「Gastroenteritis」 / NIDDK「Symptoms & Causes of Viral Gastroenteritis」 / 厚生労働省「食中毒」 / 厚生労働省「家庭での食中毒予防」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。