病気の解説

肛門がん

別名:肛門癌

まず相談する診療科消化器内科がん治療科(腫瘍内科・外科)
この解説の項目5項目

受診の目安

肛門がんは、肛門のまわりの症状で気づかれることが多い病気です。次のような症状が続くときは、医療機関(肛門外科・消化器外科など)を受診してください。

  • 排便のときに出血する、便に赤い血がつく
  • 肛門のまわりにしこりや腫れがある
  • 肛門の痛みや圧迫感、排便時の違和感がある
  • 肛門のかゆみや分泌物が続く
  • 便が細くなる、便通の様子が変わった

これらの症状はほかの病気でも起こることがあります。自己判断せず、続く場合は診察を受けましょう。症状がないまま見つかることもあります。

症状だけで病名は判断できません。すでに治療中の方は、自己判断で治療を中断しないでください。

出典:名古屋大学医学部附属病院 希少がんセンター「肛門がん」、MedlinePlus「Anal Cancer」

基本

概要

肛門がんは肛門の周囲にできるがんです。主な症状としては排便時の出血や痛みが挙げられますが、症状がないこともあり、定期的な診察で見つかる場合もあります。

主な症状

肛門がんの症状には排便時の出血・痛みがあり、肛門周囲のかゆみを感じることもあります。症状がない人もいるため、定期的な診察での確認が重要です。

検査と診断

診断

診断の流れは、まず肛門周囲の状態を視診し、次に肛門と直腸下部を触診します。S状結腸鏡検査や大腸内視鏡検査で肛門と直腸を評価し、異常部から組織をとって調べる生検を行います。がんが見つかれば、転移の有無を確認するためCT検査やMRI検査を実施します。出血がある場合は大腸内視鏡検査で結腸がんの合併を調べます。

治療

治療

治療は化学療法と放射線療法を組み合わせた化学放射線療法が基本となることが多く、状況により手術を行う場合があります。化学放射線療法の後には腫瘍が縮小することがあります。腫瘍が消えない場合や再発した場合には手術を検討します。手術を行うと肛門括約筋の機能を守る工夫が求められ、排便のコントロールが影響を受ける可能性があります。

消化器内科で扱うほかの病気

出典

参考: MSD Manuals 家庭版(日本語)(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
受診の目安の出典:名古屋大学医学部附属病院 希少がんセンター「肛門がん」 / MedlinePlus「Anal Cancer」(2026-10-13 確認)

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。