病気の解説
萎縮性甲状腺炎
受診の目安
萎縮性甲状腺炎では、この病気の主な症状には、基礎代謝の低下、疲れやすさ、無気力、心拍数の低下、便秘、声のかすれ、筋肉の肥大、成績の低下などがあります。こうした症状が続く・繰り返す・だんだん強くなるときや、不安があるときは、内分泌・代謝内科を受診してください。市販薬などで改善しないときも相談の目安です。
基本
概要
萎縮性甲状腺炎は、甲状腺が腫れずに機能が低下する自己免疫性の病気です。この病気は、特発性粘液水腫とも呼ばれることがあります。粘液水腫は、皮膚や組織に特定の物質がたまり、圧をかけても凹まない浮腫が生じる状態です。
主な症状
この病気の主な症状には、基礎代謝の低下、疲れやすさ、無気力、心拍数の低下、便秘、声のかすれ、筋肉の肥大、成績の低下などがあります。また、急激な甲状腺機能の低下により、粘液水腫や脱毛、成長の停止、肥満が見られることもあります。特に学童期から思春期の子供に多く見られ、成長曲線から発症時期を推測することができます。
原因
萎縮性甲状腺炎の原因としては、甲状腺の組織が破壊されることが挙げられます。具体的には、リンパ球が甲状腺に浸潤し、甲状腺の細胞が崩壊し、線維化が進むことが観察されています。また、約10%の患者では、TSH受容体に対する抗体が産生され、これが甲状腺の機能低下を引き起こすと考えられています。
検査と診断
検査
萎縮性甲状腺炎の診断には、血液検査が重要です。甲状腺ホルモンのレベルや、TSHの値を測定することで、甲状腺の機能状態を確認します。また、成長曲線や骨年齢の評価も行われ、成長の進行状況を把握することが求められます。
治療
治療
治療には、甲状腺ホルモンの補充療法が用いられます。具体的には、l-thyroxine(チラーヂンS)を食前に服用します。成人の場合、初めは少量から始め、徐々に増量していくことが推奨されます。小児の場合は、年齢に応じた適切な用量が設定されます。治療開始後、甲状腺機能が正常化するまでには時間がかかりますが、定期的な検査が必要です。
内分泌・代謝内科で扱うほかの病気
出典
参考: 萎縮性甲状腺炎 概要 - 小児慢性特定疾病情報センター(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。