病気の解説
表皮母斑
受診の目安
表皮母斑では、まれに腫瘍化することもあります。症状が強くなる・日常生活に支障が出る・経過や治療に不安があるときは、皮膚科に相談してください。通院中の方は自己判断で治療を中断しないでください。
基本
概要
表皮母斑は、生まれつきもしくは幼い時に皮膚の角化細胞が多く作られることでできるあざです。新生児のおよそ1000人に1人が発症すると言われ、成長とともに大きくなることがあります。基本的には良性ですが、まれに悪性化する可能性があるため、定期的な経過観察や必要な治療が推奨されます。見た目は茶褐色で、ざらつきがあり、皮膚が盛り上がってイボのように見えることがあります。分類としては、限局性の疣状母斑、広範囲にできる列序性母斑、炎症を伴う炎症性線状疣贅状表皮母斑の3つがあります。治療は外科的手術が一般的で、組織を十分に取り除ければ再発リスクはなくなると考えられています。
主な症状
初期には小さな茶褐色の母斑ができ、成長に伴って大きくなります。表面は隆起してザラザラとした感触です。疣状母斑は体の一部に、列序性母斑は広範囲に広がることがあります。まれに腫瘍化することもあります。炎症性のタイプでは赤みを伴い、かゆみがあることがあります。
原因
表皮母斑のはっきりとした原因は分かっていませんが、特定の遺伝子変異(例:FGFR3、PIK3CA、HRAS、KRASなど)の関与が示唆されています。これらの変異は胎児の発生段階で、変異のある細胞とない細胞が混ざって生じるモザイク変異として起こると考えられています。
病態
病変の検査では、視診・触診に加え病理検査が必要です。生検で組織を調べ、表皮母斑は表皮組織の肥厚や組織の空洞化、粒状や繊維状の組織が認められます。電子顕微鏡では細胞内の網状の物質が太く発達し、表皮の中の扁平な組織が大きくむくんでいる様子がみられることがあります。
治療
治療
治療は外科的処置が一般的です。母斑を切除すると皮膚が瘢痕化するため、傷口の縫合や切除方法を工夫します。大きさや範囲によっては周囲の皮膚を使う移植手術や他部位の皮膚を使う植皮手術を検討します。最近はレーザー治療も選択肢となり、広い範囲の列序性母斑に適することがあります。ただし、外科的手術と比べると完全に取り除けないことがあり、治療後は経過観察が必要です。
経過と生活
予防
表皮母斑の原因は明確なものではないため、なりやすい人や予防法は定まっていません。治療後は再発を防ぐために、再発の疑いがないか日々の状態観察を行い、異常があれば皮膚科を受診してください。レーザー治療後に再発する場合は外科的手術が検討されることがあります。
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出典
参考: 「表皮母斑」になりやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説 | メディカルドック(出典の事実をもとに medimichi が患者向けに再構成)
この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。