病気の解説

黄熱

別名:黄熱ウイルス、黄熱病

まず相談する診療科感染症内科
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受診の目安

  • アフリカや中南米の熱帯地域に滞在中、または帰国後に、急な発熱・寒気・強い頭痛・腰や背中の痛み・吐き気などが出たとき(CDC)(厚生労働省検疫所FORTH)
  • いったん熱が下がったあとに再び高い熱が出たり、皮膚や白目が黄色くなったり、出血しやすくなったりしたとき(CDC)

受診先は感染症内科や内科です。受診するときは、いつ・どの国や地域に行っていたかを必ず伝えてください(CDC)。黄熱の初期症状は、デング熱など蚊が媒介するほかの感染症と似ているため、症状だけで病名を判断することはできません。医療機関では、黄熱やよく似たウイルスを調べる検査が検討されます(CDC)。

基本

黄熱とは

黄熱は、黄熱ウイルスを持った蚊に刺されることでうつる感染症です(CDC)。アフリカと中南米の熱帯・亜熱帯の地域でみられ、日本国内での患者の報告はないとされています(厚生労働省検疫所FORTH)(CDC)。感染しても症状が出ないか軽く済む人が多い一方、一部の人は肝臓などが強く傷つく重い状態に進みます(CDC)。名前の「黄」は、重症になると皮膚や目が黄色くなる(黄疸)ことに由来します。

主な症状

蚊に刺されてから症状が出るまでは、通常3〜6日とされます(CDC)(厚生労働省検疫所FORTH)。

  • はじめの症状:突然の発熱、寒気、強い頭痛、背中の痛み、全身の痛み、吐き気や嘔吐、だるさなどが出ます(CDC)。
  • 多くの人の経過:症状のある人の多くは1週間ほどで良くなりますが、だるさが数か月続くことがあります(CDC)。
  • 重症化するとき:症状が数時間〜1日ほど落ち着いたあと、高い熱がぶり返し、黄疸、出血、ショック、臓器の働きの低下などが起こることがあります(CDC)。初期症状が出た人のおよそ7人に1人がこの経過をたどるとされます(CDC)。重症になった場合は、命に関わることがあります(CDC)(厚生労働省検疫所FORTH)。

原因・うつり方

主な感染経路は、ウイルスを持った蚊(ネッタイシマカなど)に刺されることです(厚生労働省検疫所FORTH)(CDC)。このほか、出産時に母親から赤ちゃんへうつることや、輸血・臓器移植でうつる可能性も指摘されています(CDC)。

流行地域へ旅行・滞在する人は、蚊に刺される機会があるため注意が必要です(CDC)。

治療

治療

黄熱のウイルスそのものに効く薬はなく、抗菌薬(抗生物質)も効きません(CDC)。治療は、つらい症状を和らげて体力を保つ「対症療法」が中心です(厚生労働省検疫所FORTH)。

  • 軽い場合は、安静と水分補給、熱や痛みを抑える薬で様子をみます(CDC)。
  • 重い症状がある場合は、入院して注意深く経過を見ながら治療を受けます(CDC)。
  • アスピリンやイブプロフェンなどの一部の解熱鎮痛薬は、出血しやすくなるおそれがあるため避けるよう勧められています(CDC)。自己判断で薬を選ばず、医師や薬剤師に相談してください。

経過と生活

予防

  • 予防接種:黄熱にはワクチンがあり、予防に有効とされています。流行のおそれがある国・地域へ行く場合は、入国の10日前までに接種することが勧められています(厚生労働省検疫所FORTH)。接種は指定された機関で受け、原則として予約が必要です(厚生労働省検疫所FORTH)。
  • 予防接種証明書:入国時に接種証明書(イエローカード)の提示を求める国があります。証明書は接種から10日後に有効となり、現在は生涯有効とされています(厚生労働省検疫所FORTH)。入国の条件は変わることがあるため、渡航前に大使館などで最新情報を確認してください(厚生労働省検疫所FORTH)。
  • 蚊に刺されない工夫:長袖・長ズボンを着る、虫よけ剤を使うなどの対策が勧められています(厚生労働省検疫所FORTH)(CDC)。

経過

多くの人は回復し、一度かかると再びかかりにくくなると考えられています(CDC)。ただし、重症化した場合は亡くなることもあり、早めに医療機関で診てもらうことが大切です(CDC)(厚生労働省検疫所FORTH)。

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出典

厚生労働省検疫所FORTH「黄熱について」 / CDC「About Yellow Fever」 / CDC「Yellow Fever Symptoms」
内容の確認日:2026-10-13(次回確認予定 2027-04-13)。複数の公的情報源の事実をもとに medimichi が独自にまとめています。

この記事は一般的な医療情報の解説で、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状があるときは、自己判断せず医療機関を受診してください。緊急時は 119 / 医療機関へ。