医学知識
アシドーシス
アシドーシスとは、体内の酸塩基平衡が崩れて血液が過度に酸性に傾く状態のことです。おもに代謝性と呼吸性の2つのタイプに分けられ、それぞれ異なる原因や症状を引き起こします。
とは
血液の酸性度やアルカリ性度はpH値で表され、正常な血液はわずかに塩基性を示します。アシドーシスになると血中pHが下がり、酸性に傾いた状態になります。代謝性アシドーシスは酸の生産過剰や重炭酸塩の喪失によって起こり、呼吸性アシドーシスは肺機能や呼吸速度の低下によって二酸化炭素が蓄積することで生じます。
仕組み・はたらき
体内で酸の増加が調節系で対処しきれなくなると血液が酸性になります。pHが下がると呼吸を調節する脳の部分が刺激され、呼吸がより速く、深くなります。これにより二酸化炭素の排出量を増やして血液のpHを正常に戻そうとします。また、腎臓も尿に多くの酸を排出して酸性度を下げようとしますが、多量の酸が産生され続けるとこれらの仕組みが機能しなくなり、重度のアシドーシスに至ります。
関係する主な病気
代謝性アシドーシスに関わる病気として、1型糖尿病がコントロール不良の際に起こる糖尿病性ケトアシドーシスや、ショック状態、腎不全などがあります。また、呼吸性アシドーシスを引き起こす病気には、慢性閉塞性肺疾患、重度の肺炎、心不全、喘息などの肺に深刻な影響を与える病気が含まれます。
関係する主な病気
出典
- MSDマニュアル家庭版
- MSDマニュアル プロフェッショナル版
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