図に示す医用機器関連図記号の説明はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
下に示す図記号は、医用機器関連の規格において「等電位化(equipotentiality)」を示すものです。これは、複数の医療機器の接地を接続し、患者や操作者が触れる可能性がある部分間の電位差をなくすことで、感電のリスクを低減する目的で使用されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 高電圧を示す記号は、稲妻のような形状をしています。この図記号とは異なります。正しくは:この記号は高電圧ではありません。選びやすい理由:電気的な記号であるため、高電圧と関連付けてしまう可能性があります。混同注意:他の電気関連記号と混同しやすいです。
- 2. 正解。この図記号(3本の水平線が接続された三角形)は、医用電気機器において複数の機器間の電位を均一にするための「等電位化」を表します。選びやすい理由:他の接地関連記号と誤解するかもしれません。混同注意:保護接地や機能接地など、他の接地記号と混同しやすいです。
- 3. 保護接地を示す記号は、緑と黄色の縞模様があるアース記号や、単なるアース記号(逆三角形に垂直線が伸び、下に向かって水平線が短くなる形)で表されます。この図記号とは異なります。正しくは:この記号は保護接地ではありません。選びやすい理由:等電位化と保護接地は密接な関連があり、電気的安全に関する記号であるため混同しやすいです。混同注意:等電位化と保護接地は似た概念として捉えられがちです。
- 4. B形装着部を示す記号は、IEC 60601-1において患者への適用部が安全であることを示すもので、Bの文字が囲まれた形をしています。この図記号とは異なります。正しくは:この記号はB形装着部ではありません。選びやすい理由:医用電気機器の分類に関する記号であるため、知識が曖昧だと他の記号と間違える可能性があります。混同注意:BF形やCF形装着部など、他の装着部記号と混同しやすいです。
- 5. クラスⅡ機器を示す記号は、正方形が二重になった形をしています。この図記号とは異なります。正しくは:この記号はクラスⅡ機器ではありません。選びやすい理由:医用電気機器の安全クラスに関する知識が不確かな場合、関連記号と間違える可能性があります。混同注意:クラスIやクラスⅢ機器など、他の安全クラスの記号と混同しやすいです。
国試ポイント
医用電気機器の安全に関する国際規格(IEC 60601-1など)に定められた図記号とその意味を正確に理解しているかが問われています。特に接地に関する記号は種類が多く、混同しやすいので注意が必要です。
混同注意
保護接地、機能接地、フレーム接地など、様々な接地記号と等電位化の記号は混同されやすいです。それぞれの記号の具体的な形と役割を区別して覚える必要があります。また、高電圧警告、クラス分類、装着部タイプを示す記号も医用電気機器の安全管理において重要であり、まとめて理解しておくことが推奨されます。
次に同じ論点が出たら
この問題で正答できなかった場合、医用電気機器の安全規格(IEC 60601-1)における各種図記号を一覧で確認し、それぞれの記号の形状とそれが示す意味、そして適用される状況を再学習する必要があります。特に、接地・アース関連の記号、機器のクラス分類、患者装着部の分類(B形、BF形、CF形)は頻出なので重点的に学習しましょう。
関連知識
IEC 60601-1は医用電気機器の基本安全と必須性能に関する国際規格であり、安全管理において極めて重要です。この規格には、感電保護、機械的安全、放射線防護、火災防護など、多岐にわたる安全要求事項が含まれています。臨床検査技師は、これらの機器を安全に使用・管理するために、表示される記号の意味を熟知している必要があります。等電位化は、特に手術室や集中治療室など、多くの医用機器が同時に使用される環境で重要な安全対策となります。