手足口病の原因となるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
手足口病は、主にエンテロウイルス属に分類されるウイルスによって引き起こされる感染症です。この中で最も頻繁に見られるのはコクサッキーウイルスA群(特にA16型)とエンテロウイルス71型です。選択肢3のコクサッキーウイルスは、手足口病の主要な原因ウイルスとして正解です。
選択肢ごとの解説
- 1. RSウイルスは主に乳幼児の呼吸器感染症(細気管支炎、肺炎など)の原因ウイルスです。正しくは:RSウイルスは呼吸器感染症の原因ウイルスである。選びやすい理由:ウイルス性の感染症であるため、他の一般的なウイルスと混同しやすい。混同注意:ライノウイルスやインフルエンザウイルスなどの呼吸器系ウイルスと混同しやすい。
- 2. アデノウイルスは、咽頭結膜熱(プール熱)、流行性角結膜炎、胃腸炎など、多様な症状を引き起こしますが、手足口病の主要な原因ではありません。正しくは:アデノウイルスは咽頭結膜熱や流行性角結膜炎の原因ウイルスである。選びやすい理由:子どもに多く見られるウイルス感染症の原因として、一般によく知られているため。混同注意:エンテロウイルスやヘルペスウイルスなど、多様な症状を示す他のウイルスと混同しやすい。
- 3. 正解。手足口病の主な原因ウイルスは、エンテロウイルス属のコクサッキーウイルスA群(特にA16型)や、エンテロウイルス71型です。
- 4. コロナウイルスは主に呼吸器系の感染症を引き起こします(例:SARS、MERS、COVID-19)。手足口病とは関連しません。正しくは:コロナウイルスは呼吸器感染症の原因ウイルスである。選びやすい理由:近年のパンデミックにより、ウイルス感染症の原因として非常に有名であるため。混同注意:インフルエンザウイルスやRSウイルスなどの呼吸器系ウイルスと混同しやすい。
- 5. ヒトパルボウイルスB19は伝染性紅斑(りんご病)の主な原因ウイルスです。手足口病とは異なる病気です。正しくは:ヒトパルボウイルスB19は伝染性紅斑(りんご病)の原因ウイルスである。選びやすい理由:皮膚症状を伴う小児のウイルス感染症であるため、手足口病と混同しやすい。混同注意:麻疹ウイルスや風疹ウイルスなど、発疹を伴う他の小児期ウイルス感染症と混同しやすい。
国試ポイント
小児期にみられる一般的なウイルス感染症の原因ウイルスを正しく識別できるか、特に発疹を伴う疾患の原因ウイルスについて問われることが多い。混同しやすい発疹性疾患とその原因ウイルス(例:手足口病、伝染性紅斑、突発性発疹、麻疹、風疹)の鑑別がポイントとなる。
混同注意
手足口病の原因ウイルス(コクサッキーウイルスA群、エンテロウイルス71型)と、伝染性紅斑(ヒトパルボウイルスB19)、突発性発疹(ヒトヘルペスウイルス6型、7型)、麻疹(麻疹ウイルス)、風疹(風疹ウイルス)の原因ウイルスは混同しやすい。いずれも小児期に発疹を伴うウイルス感染症であるため、鑑別が重要となる。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出たら、手足口病以外の発疹を伴う小児ウイルス感染症(伝染性紅斑、突発性発疹、麻疹、風疹など)の原因ウイルス、それぞれの特徴的な症状、そしてそれらの鑑別点に注目する。
関連知識
手足口病は、発熱、口の中の水疱、手足の発疹を特徴とする感染症で、主に乳幼児に多く見られます。治療は対症療法が中心です。エンテロウイルス71型による手足口病は、稀に脳炎や心筋炎などの重症合併症を引き起こすことがあります。エンテロウイルスは便を介して感染するため、手洗いなどの衛生管理が重要です。