神経組織で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
神経細胞の樹状突起は、他の神経細胞や感覚器からの電気信号を受け取り、その情報を細胞体へと伝達する主要な入力部です。これは神経細胞の情報処理の基本であり、神経生理学の基礎知識となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 希突起膠細胞(オリゴデンドロサイト)はグリア細胞の一種であり、神経細胞(ニューロン)ではありません。中枢神経系で髄鞘を形成する役割を担います。正しくは:希突起膠細胞はグリア細胞の一種で、中枢神経系の髄鞘形成に関わる。選びやすい理由:神経組織を構成する細胞の一種であるため、名称の混同を誘う可能性があります。混同注意:ニューロンとグリア細胞の区別、特に各グリア細胞の種類とその機能。
- 2. 小膠細胞(ミクログリア)は中枢神経系に存在するマクロファージ様の細胞で、免疫応答や老廃物除去に関わります。末梢神経系にはマクロファージが存在しますが、小膠細胞とは区別されます。正しくは:小膠細胞は中枢神経系に存在する。選びやすい理由:グリア細胞が全身の神経組織に広く分布するという一般的な知識から、誤って選択しやすいかもしれません。混同注意:中枢神経系と末梢神経系のグリア細胞の種類と分布。
- 3. 星状膠細胞(アストロサイト)は中枢神経系に存在する最も豊富なグリア細胞で、血液脳関門の維持や神経栄養因子の産生など多岐にわたる機能を持っています。末梢神経系には存在しません。正しくは:星状膠細胞は中枢神経系に存在する。選びやすい理由:グリア細胞の多様な機能や、神経組織全般への関与を想起させるため、誤って選択しやすいかもしれません。混同注意:中枢神経系と末梢神経系のグリア細胞の種類と分布。
- 4. 正解。樹状突起は、他の神経細胞からの情報(興奮または抑制性のシグナル)を受け取り、そのシグナルを神経細胞体(細胞体)に伝達する役割を担っています。これは神経細胞の基本的な情報伝達の方向性です。選びやすい理由:神経伝達の基本的な流れを理解していれば正答できます。混同注意:軸索と樹状突起の機能の違い、情報伝達の方向性。
- 5. ランヴィエの絞輪は、有髄神経線維において髄鞘(ミエリン鞘)が途切れている部分です。これにより跳躍伝導が可能となり、神経伝達速度が向上します。シナプス間隙は、神経細胞間で情報が伝達される部位の隙間であり、異なる構造です。正しくは:ランヴィエの絞輪は有髄神経線維の髄鞘に存在し、跳躍伝導に関与する。選びやすい理由:神経伝達に関わる部位の名称として、関連性があるように見えるため混同を誘う可能性があります。混同注意:ランヴィエの絞輪とシナプス間隙の位置と機能。
国試ポイント
神経組織の構成要素(ニューロン、グリア細胞)の種類と機能、および神経伝達の基本メカニズムに関する正確な知識が問われています。特に、中枢神経系と末梢神経系の違い、細胞内の情報伝達の方向性、および各構造の名称と役割を理解しているかどうかが重要です。
混同注意
各グリア細胞(希突起膠細胞、小膠細胞、星状膠細胞など)の存在部位(中枢・末梢)、樹状突起と軸索の機能的役割、ランヴィエの絞輪とシナプス間隙の位置と機能。
次に同じ論点が出たら
神経細胞の情報伝達の方向性(樹状突起→細胞体→軸索→シナプス)を正確に理解できているか。また、中枢神経系と末梢神経系における主要な細胞構成要素とその機能を区別できているかを確認する。
関連知識
ニューロンの構造(細胞体、樹状突起、軸索)、グリア細胞の種類と機能(アストロサイト、オリゴデンドロサイト、ミクログリア、シュワン細胞)、神経伝達のメカニズム(興奮伝導、シナプス伝達、跳躍伝導)。