正しい組合せはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
疾病予防には一次、二次、三次予防の三段階があり、それぞれの段階で目的が異なります。一次予防は疾病の発生を未然に防ぐ活動(例:禁煙指導、予防接種)。二次予防は疾病の早期発見・早期治療(例:健康診断、がん検診)。三次予防は疾病の悪化防止、機能回復、社会復帰支援(例:リハビリテーション、服薬指導、精神科デイケア)を指します。禁煙指導は、喫煙というリスク因子を除去することで疾病の発生自体を防ぐため、一次予防に該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。喫煙は疾病のリスク因子であるため、禁煙を促すことは疾病そのものの発生を未然に防ぐ一次予防に該当します。
- 2. 健康診断は、疾病の早期発見・早期治療を目的とするため、二次予防に分類されます。正しくは:健康診断: 二次予防選びやすい理由:健康診断は広範囲な健康管理活動であるため、予防のどの段階にも関連しそうに見えます。しかし、その主たる目的は「早期発見」です。混同注意:健康診断を一次予防(疾病発生前のリスク管理)や三次予防(病状の悪化防止、社会復帰支援)と混同しやすいです。
- 3. 服薬指導は、既に診断された疾病に対する治療の継続や薬効の最適化、副作用の管理を目的とするため、三次予防に分類されます。正しくは:服薬指導: 三次予防選びやすい理由:薬を飲むことが病気にならないため、と誤解する可能性がありますが、ここでの服薬指導は既に病気がある状態での治療継続を指します。混同注意:服薬指導を「病気になる前に薬を飲む」という意味で一次予防と誤解したり、初期治療と混同して二次予防と捉えたりする可能性があります。
- 4. 作業環境測定は、有害な職場環境による健康被害の発生を未然に防ぐ、あるいは初期のリスクを発見することを目的とするため、一次予防または二次予防に分類されます。正しくは:作業環境測定: 一次予防または二次予防選びやすい理由:既に健康問題が発生している職場での対策のように感じられ、三次予防と誤解される可能性があります。しかし、その目的はあくまで健康被害の予防です。混同注意:作業環境改善が既に発生した病気への対策、すなわち三次予防と混同しやすいですが、その本質は「リスク要因の除去」です。
- 5. 精神科デイケアは、精神疾患の再発防止、社会機能の回復・維持、生活の質の向上を目的とするため、三次予防に分類されます。正しくは:精神科デイケア: 三次予防選びやすい理由:「デイケア」という言葉が、初期段階での介入、例えば病状悪化前のケアのように感じられ、二次予防と誤解される可能性があります。混同注意:精神科デイケアを、早期介入(二次予防)や予防的活動(一次予防)と混同しやすいですが、これは「既に発症した疾患への対応」です。
国試ポイント
疾病予防の三段階(一次、二次、三次予防)の定義と、それぞれの段階に該当する具体的な活動例を正確に理解しているかが問われます。特に、活動の目的からどの段階に分類されるかを判断する能力が求められます。
混同注意
各段階の活動が多岐にわたるため、名称だけではなく、その活動の『目的』が何であるかを明確に把握していないと、誤った段階に分類してしまうことがあります。特に、「予防」という言葉がつく活動でも、その目的が疾病発生前か、早期発見か、悪化防止かで分類が変わる点に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、提示された活動の『最終的な目的』が、疾病の「発生前」「早期発見」「悪化防止・機能回復」のいずれに当たるかを見極めることが重要です。
関連知識
公衆衛生、疫学、地域医療、産業保健における健康増進活動、疾病管理プログラムの理解。健康日本21などの国の健康政策との関連性。