アポリポ蛋白と主要機能の組合せで誤っているのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
アポリポ蛋白C-III (ApoC-III) は、リポ蛋白リパーゼ (LPL) の活性を抑制する作用を持つ。リポ蛋白リパーゼ (LPL) を活性化するのはアポリポ蛋白C-II (ApoC-II) であるため、この組み合わせは不適切である。
選択肢ごとの解説
- 1. アポリポ蛋白A-I (ApoA-I) は、レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ (LCAT) を活性化し、HDLによるコレステロールエステル化とコレステロール逆転送を促進する。これは適切な組み合わせである。選びやすい理由:正しい組み合わせであるため、誤りとして選択しにくい。混同注意:他のLCAT関連因子、例えばABCA1など。
- 2. アポリポ蛋白B-100 (ApoB-100) は、肝臓で合成されVLDLの主要な構造蛋白としてVLDLの分泌に必須である。これは適切な組み合わせである。選びやすい理由:正しい組み合わせであるため、誤りとして選択しにくい。混同注意:アポリポ蛋白B-48 (ApoB-48)。
- 3. アポリポ蛋白B-48 (ApoB-48) は、小腸で合成されカイロミクロンの主要な構造蛋白としてカイロミクロンの分泌に必須である。これは適切な組み合わせである。選びやすい理由:正しい組み合わせであるため、誤りとして選択しにくい。混同注意:アポリポ蛋白B-100 (ApoB-100)。
- 4. 正解。アポリポ蛋白C-III (ApoC-III) は、リポ蛋白リパーゼ (LPL) の活性を抑制する。LPLを活性化するのはアポリポ蛋白C-II (ApoC-II) であるため、この組み合わせは不適切である。正しくは:アポリポ蛋白C-III (ApoC-III) と、リポ蛋白リパーゼ (LPL) の活性抑制。選びやすい理由:アポリポ蛋白C群がLPLの機能に関与するという点で、関連性は認識できるため、詳細な機能の違いを覚えていないと混同しやすい。混同注意:アポリポ蛋白C-II (ApoC-II) の機能 (LPL活性化)。
- 5. アポリポ蛋白E (ApoE) は、リポ蛋白 (カイロミクロンレムナント、VLDL、IDL、LDL) がLDL受容体やLRP1などの受容体と結合する際にリガンドとして機能する。これは適切な組み合わせである。選びやすい理由:正しい組み合わせであるため、誤りとして選択しにくい。混同注意:他の受容体リガンドとなるアポリポ蛋白。
国試ポイント
アポリポ蛋白の種類と主な機能、特にリポ蛋白代謝における役割を理解する。特に、LPLの活性化と抑制に関わるアポリポ蛋白C群の区別が重要。
混同注意
アポリポ蛋白C-II (ApoC-II) がLPLを活性化するのに対し、アポリポ蛋白C-III (ApoC-III) はLPLを抑制する点で混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
アポリポ蛋白の機能に関する問題が出題された場合、特に『活性化』と『抑制』の作用、および『受容体との結合』の有無に注目して判断する。
関連知識
カイロミクロンやVLDLなどのリポ蛋白が、それぞれのアポリポ蛋白と結合して血中で輸送され、LPLによって分解される過程を理解する。リポ蛋白代謝異常症との関連も重要。