血漿血糖値が高い順に並んでいるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
全身の血糖値は、グルコースが細胞に供給され消費される過程で変化します。心臓から送り出される動脈血は細胞へ供給される前のグルコースを豊富に含み、最も血糖値が高いです。その後、毛細血管でグルコースが組織細胞に取り込まれて消費されるため、血糖値は低下します。最終的に、組織でグルコースが消費された後の血液が集まる静脈血は、最も血糖値が低い状態となります。したがって、「動脈 > 毛細血管 > 静脈」が正しい順序です。
選択肢ごとの解説
- 1. これは血糖値の一般的な生理的順序と異なります。静脈は組織でグルコースが消費された後の血液であり、最も血糖値が低いことが多いです。正しくは:正しくは「動脈>毛細血管>静脈」です。選びやすい理由:門脈の食後高血糖と混同したり、一般的な動脈・静脈のイメージが曖昧だと選びやすいかもしれません。混同注意:酸素濃度と血糖値の変動パターンを混同している可能性があります。
- 2. これは血糖値の一般的な生理的順序と異なります。静脈は組織でグルコースが消費された後の血液であり、最も血糖値が低いことが多いです。正しくは:正しくは「動脈>毛細血管>静脈」です。選びやすい理由:門脈の食後高血糖と混同したり、静脈血と動脈血の特性を誤解している場合、この選択肢を選びやすいかもしれません。混同注意:グルコースが組織に供給され消費される過程での血糖値の変化を理解していない可能性があります。
- 3. 動脈血が最も血糖値が高い点は正しいですが、毛細血管でのグルコース消費が静脈より後とされており、誤りです。毛細血管で組織へのグルコース供給が行われるため、静脈よりも毛細血管の方が血糖値は高いはずです。正しくは:正しくは「動脈>毛細血管>静脈」です。選びやすい理由:動脈が最も血糖値が高いという知識は合っていますが、毛細血管と静脈の順序を誤解すると選びがちです。混同注意:組織におけるグルコースの取り込みと消費の場所(毛細血管)と、その後の血液の流れ(静脈)の関連を混同している可能性があります。
- 4. 正解。動脈は心臓から全身の細胞へグルコースを豊富に含む血液を送るため、最も血糖値が高いです。毛細血管では、組織細胞にグルコースが供給され消費されるため、動脈より血糖値が低下します。静脈は、グルコースが消費された組織から心臓へ戻る血液を集めるため、最も血糖値が低い状態となります。
- 5. これは血糖値の一般的な生理的順序と大きく異なります。動脈が全身にグルコースを供給する前段階であり、最も血糖値が高いはずです。毛細血管が動脈より血糖値が高いことは一般的ではありません。正しくは:正しくは「動脈>毛細血管>静脈」です。選びやすい理由:血糖値の生理的な流れに関する理解が不足している場合、無作為に選んでしまう可能性があります。混同注意:各血管が担う役割と、それによる血液成分の変化を根本的に誤解している可能性があります。
国試ポイント
この問題は、全身におけるグルコースの代謝経路と、それに関連する各血管の血糖値の生理的勾配に関する基本的な理解を問うものです。採血部位による血糖値の差や、一般的な全身循環における血糖値の変動パターンを正確に把握しているかが重要です。
混同注意
動脈血と静脈血の酸素濃度(動脈血は酸素が豊富で静脈血は少ない)と混同することがあります。また、食後の門脈(消化管から吸収されたグルコースが肝臓へ運ばれるため、他の静脈より血糖値が高い)のような特殊なケースと、一般的な全身循環における動脈・毛細血管・静脈の血糖値の関係を混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出題された場合、採血部位(静脈血、動脈血、毛細血管血、全血、血漿)による血糖値測定値の差や、特定の病態(例:糖尿病、肝疾患)における血糖値の変動パターン、あるいは採血後の検体処理による血糖値の変化(例:解糖による低下)など、より詳細な知識が問われる可能性があります。
関連知識
血糖値を調節するホルモン(インスリン、グルカゴンなど)の作用機序、糖新生、グリコーゲン分解などの糖代謝経路、および各臓器(肝臓、筋肉、脳など)でのグルコース利用の特性も関連知識として重要です。