医療計画に含まれないのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
医療計画は、医療法に基づき都道府県が策定する医療提供体制に関する総合的な計画であり、地域医療構想の推進、基準病床数の設定、医療圏の設定、在宅医療・救急医療・災害時医療などの各医療提供体制の確保に関する具体的な事項が定められています。一方、保健所の設置は地域保健法に基づき地方公共団体が設置する行政機関であり、医療計画の直接的な対象とは異なります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。保健所の設置は、地域保健法に基づき都道府県や政令指定都市などが実施する行政組織に関する事項であり、医療法に定める医療計画の直接的な内容には含まれません。医療計画は、医療提供体制の確保に関する具体的な施策や目標を定めるものです。
- 2. 在宅医療の確保は、地域包括ケアシステムの推進や高齢化社会における医療ニーズへの対応として、医療計画において特に重点的に取り組むべき医療提供体制の一つであり、計画に含まれる重要な項目です。正しくは:在宅医療の確保は医療計画に含まれる。選びやすい理由:在宅医療は近年重視されており、医療計画の大きな柱であるため、含まれると判断しやすい。混同注意:在宅医療が医療計画の対象であることと、介護保険制度との連携を混同しやすいかもしれませんが、医療計画は医療提供体制全体を視野に入れています。
- 3. 医療計画では、地域の実情に応じた医療提供体制を構築するため、医療圏ごとに病床の機能分化・連携を推進する観点から、必要とされる病床数(基準病床数)を設定します。これは医療計画の根幹をなす要素です。正しくは:基準病床数の設定は医療計画に含まれる。選びやすい理由:具体的な数値設定のため、計画の具体的な項目として含まれると理解しやすい。混同注意:基準病床数と、個々の病院の病床設置許可を混同しやすいかもしれませんが、基準病床数は地域全体の計画上の目標値です。
- 4. 医療法に基づき、都道府県は医療計画を策定する際に、医療提供体制の地域的単位として、二次医療圏を設定することが義務付けられています。これは医療計画の基盤となる枠組みです。正しくは:二次医療圏の設定は医療計画に含まれる。選びやすい理由:医療圏は医療提供体制の地域的な枠組みであり、計画の前提となる重要な要素であるため、含まれると認識しやすい。混同注意:一次医療圏や三次医療圏といった他の医療圏の概念と混同しやすいかもしれませんが、二次医療圏は医療計画の中心的な単位です。
- 5. 地域医療支援病院は、地域の他の医療機関との連携を強化し、地域医療の中核的な役割を担う病院です。その機能の整備や拡充は、医療計画において推進すべき重要な医療提供体制の一つとされています。正しくは:地域医療支援病院の整備は医療計画に含まれる。選びやすい理由:地域医療支援病院は地域医療における重要な役割を担っており、その整備は医療計画の具体的な施策として含まれると判断しやすい。混同注意:特定機能病院や臨床研究中核病院など、他の病院種別との違いを混同しやすいかもしれませんが、地域医療支援病院は医療計画において地域連携の要として位置づけられています。
国試ポイント
医療計画の具体的な内容、特に医療法に規定される計画の必須項目を正確に理解しているかを問う問題です。医療計画に含まれるべき一般的な事項と、他の法律に基づく行政機関の設置などの事項を区別する知識が求められます。
混同注意
医療計画(医療法)と、地域保健法に基づく保健所や保健所が担う業務、介護保険法に基づく介護サービスなど、他の医療・福祉関連法規や制度との区別を混同しやすいです。特に、保健所が地域における公衆衛生や医療に関する役割を担うため、医療計画と関連が深いように見えますが、その設置自体は医療計画の対象外であることを理解する必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に類似問題が出た場合、医療計画の根拠法が医療法であること、そして医療法が定める医療計画の記載事項(医療提供体制に関する具体的な計画)を正確に想起できるかが重要です。また、保健所が地域保健法に基づく行政組織の設置であるという知識を区別できるかを確認しましょう。
関連知識
医療法における医療計画の策定目的、策定主体、計画期間、記載事項(地域医療構想、基準病床数、医療圏の設定、在宅医療、救急医療、災害時医療、へき地医療、周産期医療、小児医療など)、および地域保健法に基づく保健所の役割と機能について理解しておく必要があります。