女性労働者の産前産後休暇を規定しているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
労働基準法は、女性労働者の母性保護を目的として、産前6週間(多胎妊娠は14週間)、産後8週間の休業を義務付けるとともに、産後6週間を経過しない女性を就業させることを禁止しています(本人の希望があった場合は産後6週間経過後から就業可能)。これは労働者の権利として確立されており、その後の育児休業とは区別されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 産前産後休業の労働者の権利を直接規定する法律ではありません。主に母子の健康の保持増進を目的としています。正しくは:妊娠中の健康診査や乳幼児健診など、母子それぞれの健康維持・増進に関する公衆衛生的側面を定めています。選びやすい理由:「母子」という言葉から産前産後に関連する法律だと誤解されやすいです。混同注意:労働者の権利としての「休暇」ではなく、公衆衛生や医療サービスとしての「母子保健」と混同しやすいです。
- 2. 正解。労働基準法は、女性労働者の母性保護を目的として、産前6週間(多胎妊娠の場合は14週間)、産後8週間の休業を義務付けています。これは労働者の権利として確立されており、その後の育児休業とは区別されます。
- 3. 労働安全衛生法は、職場の安全と従業員の健康確保を目的としています。休業制度を直接規定するものではありません。正しくは:労働者の危険防止や健康障害予防のための措置、健康診断の実施などを定めています。選びやすい理由:「労働」という言葉が含まれるため、労働に関する幅広い内容をカバーしていると錯覚するかもしれません。混同注意:労働条件や労働時間、賃金など一般的な労働者の権利を規定する「労働基準法」と、職場の環境や安全を規定する「労働安全衛生法」の役割を混同しやすいです。
- 4. 育児・介護休業法は、労働者が育児や家族の介護を行うために取得できる休業について定めていますが、産前産後休業とは異なる種類の休業です。正しくは:産前産後休業は労働基準法で、その後の育児のための休業は育児・介護休業法で規定されています。選びやすい理由:「育児」という言葉から、産前産後の休業もこの法律に含まれると誤解しやすいです。混同注意:「産前産後休業」は出産に特化した休業で労働基準法が規定し、「育児休業」は出産後に育児のために取得する休業で育児・介護休業法が規定するという違いを混同しやすいです。
- 5. 男女雇用機会均等法は、採用、配置、昇進など雇用における男女の均等な機会と待遇の確保を目的としています。産前産後休業の具体的な規定は含みません。正しくは:性別を理由とする差別を禁止し、母性健康管理措置などの規定はありますが、産前産後休業そのものの詳細を定めているのは労働基準法です。選びやすい理由:「女性労働者」というキーワードと「雇用機会均等」という言葉が結びつきやすく、女性の労働に関するあらゆる権利を規定していると誤解しやすいです。混同注意:雇用の機会均等や性差別の禁止を定めるこの法律と、具体的な労働条件や休暇を定める「労働基準法」の役割を混同しやすいです。
国試ポイント
労働者保護に関する法律、特に女性労働者や母性保護に関する規定の理解が問われます。それぞれの法律がどのような目的で、具体的にどのような権利や義務を定めているのかを正確に区別できるかが重要です。
混同注意
「労働基準法」「育児・介護休業法」「母子保健法」「男女雇用機会均等法」など、女性や育児に関連する法律の役割と対象範囲。特に「産前産後休業」と「育児休業」の違い。
次に同じ論点が出たら
産前産後休業の期間(産前・産後それぞれの週数)、多胎妊娠の場合の期間、休業中の賃金(法律では無給だが、健康保険から出産手当金が支給される)、育児休業との違い。
関連知識
産前休業は女性労働者の請求に基づいて与えられ、産後休業は強制的に与えられる(ただし、産後6週間経過後は本人の希望があれば就業可能)。育児休業は、産前産後休業とは別に、子どもが1歳(または延長措置により最長2歳)になるまで取得できる休業。介護休業は、家族の介護のために取得できる休業。産前産後休業中の賃金は、法律上は無給ですが、健康保険から出産手当金が支給されます。