眼底写真(別冊No. 9)を別に示す。矢印で示すのはどれか。

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出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
下図の眼底写真で矢印が指し示している部位は、黄白色でやや隆起し、網膜の血管が集中して出ていく特徴的な構造を示しています。これは網膜神経線維が集まり、視神経となって眼球外へ向かう部位であり、視神経乳頭に他なりません。
選択肢ごとの解説
- 1. 黄斑は網膜の中心部に位置し、視神経乳頭のやや耳側(側頭部側)に存在しますが、眼底写真ではやや暗く、血管が見られない領域として描写されます。画像中の矢印が指しているのは黄斑ではありません。正しくは:黄斑は、中心窩を含む網膜の中心部分を指します。選びやすい理由:眼底の重要な構造であるため、選択肢として提示されやすいです。混同注意:中心窩や視神経乳頭と位置を混同しやすいです。
- 2. 白斑は網膜に発生する異常な白色病変を指し、その原因は多岐にわたります(例:綿花状白斑、硬性白斑など)。これは正常な解剖学的構造の名称ではありません。画像中の矢印は正常な解剖学的構造を指しています。正しくは:白斑は、網膜の異常な病変を指します。選びやすい理由:眼底の異常所見として知られるため、誤って選ぶ可能性があります。混同注意:病的な所見の名称と正常な解剖学的構造を混同する可能性があります。
- 3. 水晶体は眼球の前方に位置し、光を屈折させて網膜に像を結ぶ役割をします。眼底写真には水晶体自体は直接写り込みません。眼底写真は眼球の奥にある網膜や視神経の状態を観察するものです。正しくは:水晶体は眼球の前部に位置し、眼底写真には直接写りません。選びやすい理由:眼の主要な構造の一つであるため、知識として知っていても、眼底写真の部位としては不適切と判断しにくい場合があります。混同注意:眼球の解剖学的構造全般と、眼底写真で確認できる部位とを混同する可能性があります。
- 4. 中心窩は黄斑の中央に位置し、網膜で最も視力が高く、血管がほとんど見られない領域です。視神経乳頭のやや耳側にあり、画像中の矢印が指す隆起した、血管が集まる部分とは異なります。正しくは:中心窩は黄斑の中心に位置し、鮮明な視覚を司る部位です。選びやすい理由:黄斑と共に視機能に重要な部位であるため、選択肢として出やすいです。混同注意:黄斑、視神経乳頭と位置関係を混同しやすいです。
- 5. 正解。視神経乳頭は、網膜の神経線維が眼球外へ出て視神経となる部分で、眼底写真では黄白色で円形または楕円形に隆起して見えます。網膜血管が集中し、中心から放射状に伸びているのが特徴です。下図の矢印は、この特徴的な構造を正確に示しています。
国試ポイント
眼底写真における主要な解剖学的構造(特に視神経乳頭、黄斑、中心窩、網膜血管)を正しく識別できるかどうかが問われる問題です。それぞれの位置関係と特徴を理解していることが重要です。
混同注意
黄斑、中心窩との位置関係や特徴を混同しやすい。特に、視神経乳頭と黄斑は眼底の重要なランドマークであるため、区別をしっかりつける必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、黄斑、中心窩、網膜血管の走行、動脈硬化所見(交叉現象など)といった他の眼底所見の識別能力が問われる可能性があります。
関連知識
視神経乳頭には視細胞が存在しないため、生理的盲点として知られています。眼底検査では、視神経乳頭の色調、形状、辺縁の鮮明さ、乳頭陥凹の有無などが緑内障や視神経疾患の診断に重要となります。また、網膜血管の走行や交叉なども合わせて評価されます。