T細胞のみを刺激するマイトジェンはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第67回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
ConAとPHAは、主にT細胞の表面に存在する糖タンパク質に結合し、T細胞を特異的に活性化・増殖させる植物由来のレクチンです。LPSとSACはB細胞を活性化するマイトジェンであり、PWMはT細胞とB細胞の両方を活性化するマイトジェンです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ConAは、T細胞の表面にある糖タンパク質に結合し、T細胞を特異的に増殖・活性化させるマイトジェンです。B細胞やNK細胞には作用しません。
- 2. LPSは、主にB細胞を活性化させるマイトジェンであり、T細胞には直接作用しません。正しくは:LPSはB細胞マイトジェンです。選びやすい理由:免疫細胞の活性化物質として広く知られているため、T細胞も活性化すると誤解しやすい。混同注意:他の多糖類系のマイトジェンや、免疫細胞全般を活性化する物質と混同しやすい。
- 3. 正解。PHAは、T細胞の表面にある糖タンパク質に結合し、T細胞を特異的に増殖・活性化させるマイトジェンです。B細胞には作用しません。選びやすい理由:植物由来のレクチンである点でConAと共通性があり、T細胞マイトジェンとして認識しやすい。
- 4. PWMは、T細胞とB細胞の両方を活性化させるマイトジェンであり、T細胞のみに特異的ではありません。正しくは:PWMはT細胞とB細胞の両方を活性化する多機能性マイトジェンです。選びやすい理由:T細胞の活性化も引き起こすため、T細胞特異的と誤解しやすい。混同注意:特定の細胞種にのみ作用するマイトジェンと、複数の細胞種に作用するマイトジェンとを混同しやすい。
- 5. SACは、B細胞を強力に活性化させるマイトジェンであり、T細胞には直接作用しません。正しくは:SACはB細胞マイトジェンです。選びやすい理由:ブドウ球菌由来の免疫刺激物質として認識されるため、T細胞も活性化すると誤解しやすい。混同注意:細菌由来の免疫刺激物質全般と混同しやすく、その特異性を見誤りやすい。
国試ポイント
T細胞とB細胞それぞれの主要なマイトジェンの種類とその作用の特異性を正確に理解しているかが問われる問題です。各マイトジェンの標的細胞を区別することが重要です。
混同注意
植物レクチン(ConA, PHA)と細菌由来成分(LPS, SAC)の作用の違い、および単一細胞種特異的か複数細胞種に作用するかの区別。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の論点が出題された場合、T細胞、B細胞、NK細胞など、各免疫細胞に特異的な活性化物質(マイトジェン、サイトカインなど)の知識が問われる可能性があります。
関連知識
マイトジェン(有糸分裂誘発物質)、T細胞、B細胞、レクチン、細胞表面抗原、免疫応答のin vitro評価法。