抗炎症性サイトカインはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第70回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
インターロイキン-10(IL-10)は、マクロファージやT細胞からの炎症性サイトカイン(IL-1、IL-6、TNF-αなど)の産生を抑制し、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラスII分子や共刺激分子の発現を低下させることで、免疫応答を抑制し炎症を鎮める作用を持つ、代表的な抗炎症性サイトカインです。他の選択肢に挙げられているIL-1、IL-6、IL-8、TNF-αはいずれも炎症反応を促進する炎症性サイトカインです。
選択肢ごとの解説
- 1. IL-1は代表的な炎症性サイトカインであり、炎症反応を促進する働きがあります。正しくは:IL-1は炎症性サイトカインです。選びやすい理由:サイトカインの一種であるため、他のサイトカインと混同しやすい。混同注意:抗炎症性サイトカインではなく、炎症性サイトカインである点。
- 2. IL-6は炎症反応の急性期タンパク質産生などを誘導する炎症性サイトカインです。正しくは:IL-6は炎症性サイトカインです。選びやすい理由:炎症反応に関わるサイトカインとして非常に有名であり、抗炎症作用があるかのように誤解される可能性がある。混同注意:抗炎症性サイトカインではなく、炎症性サイトカインである点。
- 3. IL-8は好中球などの遊走を促進するケモカインであり、炎症部位に免疫細胞を呼び寄せる炎症性サイトカインです。正しくは:IL-8は炎症性サイトカイン(ケモカイン)です。選びやすい理由:インターロイキンという名称から、他のILと混同しやすい。混同注意:抗炎症性サイトカインではなく、炎症性サイトカインである点。
- 4. 正解。IL-10はT細胞やマクロファージの活性化を抑制し、他の炎症性サイトカインの産生を抑制することで、炎症を鎮める作用を持つ主要な抗炎症性サイトカインです。
- 5. TNF-αは非常に強力な炎症性サイトカインであり、全身性の炎症反応や細胞死を誘導します。正しくは:TNF-αは炎症性サイトカインです。選びやすい理由:免疫系の重要なサイトカインであるため、その役割を混同しやすい。混同注意:抗炎症性サイトカインではなく、強力な炎症性サイトカインである点。
国試ポイント
炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインの主要な種類とその作用を区別できるかが問われています。特に、各サイトカインの役割を正確に理解していることが重要です。
混同注意
炎症性サイトカイン(IL-1, IL-6, TNF-αなど)と抗炎症性サイトカイン(IL-10, TGF-βなど)の区別が主な混同ポイントです。名称が似ているインターロイキンの中でも、機能が異なることを理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、各サイトカインの「炎症を促進するか抑制するか」という基本的な機能を見極めます。特に、代表的なILの種類とその機能(例: IL-1β, IL-6, IL-10, IL-12, IL-17など)を正確に覚えているかを確認します。
関連知識
サイトカインの種類と作用(炎症性、抗炎症性、造血作用、免疫抑制作用など)、免疫細胞(T細胞、B細胞、マクロファージなど)との関連性、急性期炎症反応のメカニズム。