乳癌について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
乳癌の遠隔転移は骨に最も多く認められ、次いで肺、肝臓、脳などが多いとされています。この知識は乳癌の病態を理解する上で重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 乳癌は片側性で発症することが圧倒的に多く、両側性発症は比較的稀です。ただし、異なる時期に反対側の乳房に新たに癌が発生する「対側乳癌」のリスクは存在します。正しくは:乳癌は通常、片側性に発症することが多い。選びやすい理由:遺伝性乳癌の場合、両側性発症のリスクが高まるため、一般化してしまいやすいかもしれません。混同注意:「両側性」と「対側性」の概念や頻度を混同しやすいです。
- 2. 正解。乳癌の遠隔転移は骨に最も多く見られ、次いで肺、肝臓、脳などが続きます。骨転移は患者のQOLに大きな影響を与えます。選びやすい理由:他の臓器への転移も知られていますが、骨転移の頻度が最も高いという知識が重要です。
- 3. 乳癌は、ウイルス感染が主な原因となる癌ではありません。遺伝的要因、ホルモン要因、生活習慣などがリスク因子として知られています。ウイルスが主な原因となる癌(例:子宮頸癌とHPV)とは異なります。正しくは:乳癌と特定のウイルス感染の間に主要な因果関係は確立されていない。選びやすい理由:他の癌でウイルスが原因となる例があるため、混同しやすいです。混同注意:子宮頸癌(HPV)や肝細胞癌(HBV, HCV)など、ウイルス関連癌の知識と混同しやすいです。
- 4. 乳癌は、早期発見・早期治療によって比較的予後が良い癌の一つです。特にステージIやIIでは、高い治癒率が期待できます。他の癌種(例:膵癌、肺癌)と比較して、必ずしも予後が悪いとは言えません。正しくは:乳癌は、早期に発見されれば比較的予後が良い癌に分類される。選びやすい理由:「癌」という言葉の重みから、漠然と予後が悪いと捉えがちです。また、進行乳癌の予後は厳しいですが、全体の予後とは異なります。混同注意:進行癌の予後と、早期癌を含めた全体の予後を混同しやすいです。
- 5. 乳癌は、乳房の外側上四分円(脇の下に近い部分)に最も多く発生します。これは乳腺組織が最も豊富に存在する部位であるためです。正しくは:乳房の外側上四分円に発生することが最も多い。選びやすい理由:乳房のどの部分に発生しやすいかという知識があいまいだと、選択肢の方向性を誤りやすいです。混同注意:乳房の解剖学的な区分と、各部位での乳腺組織の分布を混同しやすいです。
国試ポイント
乳癌の疫学、転移部位、リスク因子、一般的な予後に関する基本的な知識が問われています。特に転移しやすい臓器については頻出です。
混同注意
他の癌種の転移臓器や、乳癌の発生部位(外側上四分円)などと混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
乳癌の転移部位だけでなく、それぞれの転移臓器における症状や治療法まで問われる可能性があります。また、乳癌の発生部位やリスク因子、スクリーニング方法(マンモグラフィ、超音波)についても確認しましょう。
関連知識
乳癌の転移経路(リンパ行性、血行性)、各臓器転移による症状、乳癌のリスク因子(BRCA遺伝子変異、ホルモン療法、飲酒など)、主な組織型(浸潤性乳管癌など)。