体表から商用交流100 Vが加わって生じる電撃で、心室細動を発生させる電流閾値はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
電撃による心室細動の発生閾値は、一般的に商用交流(50-60Hz)において約100mAとされています。この値は、電流が流れる経路や時間、個人の健康状態によって変動しますが、標準的な危険電流の目安として用いられます。100μAは感知電流、1mAは痛み電流、10mAは固着電流の目安であり、これらは心室細動を引き起こす閾値には達しません。
選択肢ごとの解説
- 1. 100μAは一般的に電撃を感じ始める最小の電流値(感知電流閾値)であり、心室細動を起こすほどではありません。正しくは:この値は感知電流閾値に相当します。選びやすい理由:非常に小さな電流で危険を感じるため、心室細動につながると誤解する可能性があります。混同注意:感知電流と心室細動電流を混同する可能性があります。
- 2. 1mAは痛みを感じる程度の電流であり、心室細動を誘発するには至りません。正しくは:この値は痛みを感じ始める電流値に相当します。選びやすい理由:痛みを伴うため、重大な危険と結びつける可能性があります。混同注意:痛みと心室細動の境界を誤解する可能性があります。
- 3. 10mAは筋肉の収縮を引き起こし、自力で電線から離れられなくなる「固着現象」が発生する可能性がある電流値ですが、通常は心室細動を引き起こしません。正しくは:この値は固着現象が生じる電流値に相当します。選びやすい理由:固着現象は非常に危険な状態なので、心室細動と誤解しやすいです。混同注意:固着現象と心室細動の発生電流を混同する可能性があります。
- 4. 正解。商用交流100Vの電撃において、心室細動を発生させる可能性のある電流の閾値は、一般的に100mA程度とされています。この値を超えると心室細動の危険性が著しく高まります。正しくは:これは心室細動を引き起こす危険な電流値です。選びやすい理由:他の選択肢と比べて大きな値であるため、疑わしく感じるかもしれませんが、これが正しい心室細動の閾値です。混同注意:電流と人体の影響の段階を正確に理解していないと、この値の重要性を見落とす可能性があります。
- 5. 1Aは非常に大きな電流であり、心室細動だけでなく、重度の火傷や組織破壊を引き起こす可能性が高いです。心室細動の「閾値」としては高すぎます。正しくは:この値は心室細動閾値よりもはるかに高く、さらに重篤な状態を引き起こします。選びやすい理由:電流が大きければ大きいほど危険と考えるため、これを選択する可能性があります。混同注意:心室細動の「閾値」と、それ以上の「致死的」な電流値を混同する可能性があります。
国試ポイント
電撃による人体への影響(感知、痛み、固着、心室細動、呼吸麻痺など)とそれぞれの電流閾値に関する知識が問われています。特に心室細動の発生電流値は重要です。
混同注意
各電流値で起こる現象(感知、痛み、固着、心室細動)の混同。特に「固着現象が起こる電流値」と「心室細動が起こる電流値」は混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
電撃の通電経路や時間による心室細動閾値の変化、あるいは直流電流による影響について問われる可能性があります。
関連知識
電撃の危険性には、電流の大きさだけでなく、通電経路(心臓を通過するか)、通電時間、周波数(直流か交流か、高周波か低周波か)、印加電圧、個人の抵抗(皮膚の湿り具合など)が関与します。交流50-60Hzが最も危険とされています。