ビタミンの欠乏と疾患の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
ビタミンKは血液凝固因子の合成に必要なため、その欠乏は出血傾向をもたらします。新生児は母体からの移行が少なく、腸内細菌叢が未熟でビタミンKの産生が不十分なため、ビタミンK欠乏性出血症(新生児メレナ)を発症しやすいとされています。
選択肢ごとの解説
- 1. ビタミンAの欠乏は主に夜盲症や眼球乾燥症を引き起こします。くる病はビタミンDの欠乏によって発生する骨の疾患です。正しくは:ビタミンA欠乏症 - 夜盲症;ビタミンD欠乏症 - くる病選びやすい理由:どちらもビタミンに関連する疾患であり、混同しやすい。混同注意:ビタミンAの機能(視覚)とビタミンDの機能(骨代謝)
- 2. 悪性貧血は、内因子の欠乏によりビタミンB12が吸収できなくなって起こる貧血です。ビタミンB1の欠乏では脚気やWernicke脳症が起こるため、この組合せは誤りです。正しくは:ビタミンB12欠乏症 - 悪性貧血(ただし内因子欠乏が原因)選びやすい理由:ビタミンB群が悪性貧血に関与していることは事実であるため、選択肢として魅力的。混同注意:ビタミンB群全般の欠乏と、特定のビタミンB12欠乏による吸収障害
- 3. Wernicke脳症はビタミンB1(チアミン)の欠乏によって起こり、アルコール依存症の患者によくみられます。ビタミンB12の欠乏では悪性貧血(巨赤芽球性貧血)が起こるため、この組合せは誤りです。正しくは:ビタミンB1欠乏症 - Wernicke脳症選びやすい理由:Wernicke脳症がビタミンB群の欠乏症であることは事実。混同注意:特定のビタミンB群(B1)の欠乏と、ビタミンB群全般の欠乏
- 4. ビタミンDの欠乏は主にくる病や骨軟化症を引き起こします。夜盲症はビタミンAの欠乏によって発生する症状です。正しくは:ビタミンD欠乏症 - くる病;ビタミンA欠乏症 - 夜盲症選びやすい理由:どちらもビタミンに関連する疾患であり、混同しやすい。混同注意:ビタミンDの機能(骨代謝)とビタミンAの機能(視覚)
- 5. 正解。ビタミンKは血液凝固因子の生成に必須であり、その欠乏は出血傾向を引き起こします。新生児は腸内細菌叢が未発達でビタミンKの合成が不十分なため、ビタミンK欠乏性出血症(新生児メレナを含む)を起こしやすいです。
国試ポイント
本問題は、各ビタミンの主要な生理作用と、それらの欠乏によって引き起こされる代表的な疾患との正確な組み合わせを問うものです。特に、混同しやすい疾患や、特定の年齢層に特徴的な欠乏症(新生児メレナ)が選択肢として挙げられています。
混同注意
ビタミンAとDの欠乏症による症状(夜盲症とくる病)は特に混同されやすく、またビタミンB群の欠乏症も多岐にわたるため、具体的なビタミンBの種類と疾患の関連を正確に覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、まず各ビタミンが持つ主要な機能(例:視覚、骨形成、血液凝固、神経機能)を思い出し、その機能が損なわれた場合に起こりうる疾患と照合します。特に、具体的なビタミンの種類(例:ビタミンB1、B12)と疾患を結びつけることが重要です。
関連知識
各ビタミンの主な役割、欠乏症、過剰症について学習すること。特に水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの違い、および吸収・排泄経路も重要です。新生児のビタミンK欠乏症の予防策(K2シロップ投与)も関連知識として知っておくと良いでしょう。