RPRカードテストについて正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
RPRカードテストは、補体の活性を必要としない凝集反応であるため、被検血清を事前に不活化する必要がありません。この点がVDRLテストとの重要な違いの一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. RPRカードテストは凝集反応を利用するため、抗体濃度が高すぎる場合に地帯現象(プロゾーン現象)が起こり、偽陰性となることがあります。正しくは:RPRカードテストでは地帯現象(プロゾーン現象)が起こることがあります。選びやすい理由:地帯現象はすべての免疫学的な検査で起こるわけではないため、起こらないと誤解しやすいかもしれません。混同注意:地帯現象が起こらないとされる検査(例:ある種のELISA)と混同することがあります。
- 2. RPRテストは脂質抗原(カルジオリピン)に対する抗体を検出するため、梅毒以外の疾患(例:自己免疫疾患、急性感染症、妊娠など)でも陽性となる生物学的偽陽性がしばしば見られます。正しくは:RPRテストでは生物学的偽陽性が発生する可能性があります。選びやすい理由:梅毒の診断に用いられるため、特異性が高いと誤解しやすいですが、これは非トレポネーマ抗原に対する検査です。混同注意:トレポネーマ特異抗体検査(TPHA、FTA-ABSなど)と混同すると、偽陽性が少ないと誤解しやすくなります。
- 3. 正解。RPRカードテストは、補体活性を必要としない凝集反応であるため、被検血清を加熱などによって不活化する工程は不要です。VDRLテストとは異なり、不活化なしで実施できます。混同注意:VDRLテストなど、補体結合反応や補体活性に影響される検査では不活化が必要なため、その知識と混同しやすいです。
- 4. RPRカードテストは、梅毒トレポネーマ感染によって産生される、宿主の組織から遊離した脂質抗原(カルジオリピン、レシチン、コレステロール)に対する非特異的な抗体(レagin抗体)を検出する非トレポネーマ抗原検査です。トレポネーマそのものに特異的な抗体を検出するものではありません。正しくは:RPRカードテストは、梅毒トレポネーマ感染によって産生される非特異的な抗体(レagin抗体)を検出します。選びやすい理由:梅毒の診断に用いられるため、梅毒に特異的な抗体を検出すると誤解しやすいです。混同注意:TPHAやFTA-ABSなどのトレポネーマ特異抗体検査と混同しやすいです。
- 5. RPRカードテストにおける標準的な反応時間は、1分間に100回転の速さで8分間水平回転させることが一般的です。回転数や時間が異なります。正しくは:RPRカードテストは、1分間に100回転の速さで8分間水平回転させます。選びやすい理由:具体的な数字であるため、なんとなく正しいように見えたり、他の検査の回転条件と混同したりしやすいです。混同注意:VDRLテストなどの他の梅毒血清反応の規定条件と混同しやすいです。
国試ポイント
RPRカードテストの原理、特徴、VDRLテストとの違い、および正しい操作条件について理解しているかが問われています。特に、非トレポネーマ抗原検査の性質(地帯現象、生物学的偽陽性)と、操作手順(不活化の要否、回転速度・時間)が頻出のポイントです。
混同注意
VDRLテストとRPRテストの違い(特に不活化の要否、抗原の性状、反応の観察方法)、およびトレポネーマ特異抗体検査(TPHA、FTA-ABSなど)との違いについて混乱しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次にRPRカードテストに関する問題が出た場合、不活化の要否、地帯現象、生物学的偽陽性の有無、検出対象抗体(レagin抗体)、具体的な回転条件(回転数、時間)をまず確認します。
関連知識
梅毒の血清学的診断における非トレポネーマ抗原検査(RPR、VDRL)とトレポネーマ特異抗体検査(TPHA、FTA-ABS、TP-PAなど)のそれぞれの特徴、診断上の意義、および偽陽性・偽陰性の原因について。各検査の原理と操作手順。