DNAウイルスはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第71回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
サイトメガロウイルスはヘルペスウイルス科に分類され、二本鎖DNAをゲノムとして持っています。他の選択肢のウイルスは全てRNAウイルスであり、ゲノムとしてRNAを持ちます。ウイルス分類におけるゲノムの種類は、基本的な知識として重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. インフルエンザウイルスは、一本鎖RNAをゲノムとするRNAウイルスです(エンベロープを持つ)。正しくは:インフルエンザウイルスはRNAウイルスである。選びやすい理由:一般的な感染症の原因ウイルスとして知られているため、主要なウイルスのゲノムの種類を覚える際に、誤ってDNAウイルスとして記憶してしまう可能性がある。混同注意:ヘルペスウイルスなど、類似の症状を示す他のウイルスと混同される可能性があるが、ゲノムの種類は異なる。
- 2. 正解。サイトメガロウイルスは、ヘルペスウイルス科に属する二本鎖DNAウイルスです。ゲノムは二本鎖DNAです。
- 3. デングウイルスは、フラビウイルス科に属する一本鎖RNAをゲノムとするRNAウイルスです(エンベロープを持つ)。正しくは:デングウイルスはRNAウイルスである。選びやすい理由:蚊が媒介する感染症として有名であり、一部の学生はゲノムの種類まで正確に記憶していない可能性がある。混同注意:黄熱ウイルスや日本脳炎ウイルスなど、同じフラビウイルス科のRNAウイルスと混同しやすいが、いずれもRNAウイルスである。
- 4. ヒトRSウイルスは、パラミクソウイルス科に属する一本鎖RNAをゲノムとするRNAウイルスです(エンベロープを持つ)。正しくは:ヒトRSウイルスはRNAウイルスである。選びやすい理由:乳幼児の呼吸器感染症の主要な原因ウイルスであり、一般的なウイルスとして認知度が高いため、ゲノムの種類を誤解しやすい。混同注意:他の呼吸器系ウイルス(例: アデノウイルスはDNAウイルス)と混同し、ゲノムの種類を誤認する可能性がある。
- 5. ムンプスウイルス(おたふくかぜウイルス)は、パラミクソウイルス科に属する一本鎖RNAをゲノムとするRNAウイルスです(エンベロープを持つ)。正しくは:ムンプスウイルスはRNAウイルスである。選びやすい理由:ワクチンで予防できる小児期の一般的な疾患であるため、ウイルスの詳細な分類まで意識しないと間違えやすい。混同注意:麻疹ウイルスや風疹ウイルスなど、他の小児期ウイルス感染症の原因ウイルスと混同されることがあるが、これらもRNAウイルスである。
国試ポイント
ウイルス分類の基本、特に主要なウイルスのゲノムの種類(DNAかRNAか)を問う問題です。臨床検査技師として、感染症の原因ウイルスを理解する上で不可欠な基礎知識となります。頻繁に出題される項目の一つです。
混同注意
主要な感染症を引き起こすウイルスのゲノムタイプ(DNAまたはRNA)が混同しやすい。特に、似たような症状を示すウイルス群や、臨床的に重要なウイルス群については、ゲノムタイプを正確に覚える必要がある。
次に同じ論点が出たら
次に類似問題が出題された場合、主要なウイルスの分類(DNA/RNA、一本鎖/二本鎖、エンベロープの有無)を正確に記憶しているかを確認する。特に、ヘルペスウイルス科、フラビウイルス科、パラミクソウイルス科などの代表的なウイルスのゲノムタイプは必須知識として問われる。
関連知識
ウイルスは遺伝物質の種類(DNAまたはRNA)、一本鎖か二本鎖か、さらにエンベロープの有無などによって分類されます。DNAウイルスにはヘルペスウイルス科(サイトメガロウイルス、単純ヘルペスウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルスなど)、アデノウイルス、パルボウイルス、ポックスウイルスなどが含まれます。RNAウイルスは種類が非常に多く、インフルエンザウイルス、HIV、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、デングウイルス、RSウイルスなどが挙げられます。