パラフィン包埋法に用いる中間剤はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第64回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
パラフィン包埋法において、脱水後の組織にパラフィンを浸透させるためには、パラフィンと混和する中間剤で組織を透明化する必要があります。一般的にキシレンが広く用いられますが、クロロホルムも中間剤として使用されます。
選択肢ごとの解説
- 1. アセトンは主に脱水剤として用いられ、中間剤としては一般的ではありません。正しくは:アセトンは脱水剤として使用されます。選びやすい理由:有機溶媒であるため、中間剤の候補と誤解する可能性がありますが、その役割は脱水に近いです。混同注意:脱水剤と中間剤の区別。
- 2. 正解。キシレンは組織の透明化(中間剤)として広く使用されており、パラフィンとの混和性が高いです。混同注意:他の有機溶媒との役割の違い。
- 3. エタノールは組織の脱水剤として使用され、中間剤ではありません。正しくは:エタノールは脱水剤として使用されます。選びやすい理由:アルコール類は組織処理で頻繁に用いられるため、役割を混同しやすいです。混同注意:脱水剤と中間剤の区別。
- 4. メタノールは固定や脱水に用いられることがありますが、中間剤としては一般的ではありません。主に固定液や脱水剤として使われます。正しくは:メタノールは固定液や脱水剤として使用されます。選びやすい理由:これもアルコール類で、組織処理に関わるため誤解しやすいです。混同注意:固定剤、脱水剤、中間剤の区別。
- 5. 正解。クロロホルムは、キシレンと同様に、中間剤(透明化剤)としてパラフィン包埋法に用いられます。組織への刺激がキシレンより少ない場合もありますが、毒性が高い点には注意が必要です。混同注意:キシレン以外の代替中間剤の知識不足。
国試ポイント
組織処理の各ステップで使用される試薬の役割(固定、脱水、中間、包埋)を正確に理解しているかを問う問題です。特に、中間剤(透明化剤)の種類が問われることが多いです。
混同注意
脱水剤(エタノール、アセトンなど)と中間剤(キシレン、クロロホルムなど)の役割を混同しやすいです。また、中間剤の種類として、代表的なキシレンだけでなく、他の選択肢も知っている必要があります。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、組織処理の各段階(固定→水洗→脱水→中間処理→包埋→薄切→染色→封入)で用いられる主要な試薬とその役割を区別できるかを問う問題が予想されます。特に、各試薬のメリット・デメリットや、特定の組織に対する適用についても確認すると良いでしょう。
関連知識
組織固定液の種類とその組成(ホルマリン、ブアン液など)、脱水剤の種類(エタノール、アセトン、イソプロパノールなど)、包埋剤の種類(パラフィン、O.C.T.コンパウンドなど)。