感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)における四類感染症はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
感染症法において、四類感染症は動物から人に感染するものや、海外から持ち込まれる可能性があり、国民の健康に重大な影響を及ぼすおそれのある疾患が指定されます。選択肢の中では、マラリア(輸入感染症、媒介動物:蚊)とエキノコックス症(動物媒介感染症)が四類感染症に該当します。アメーバ赤痢、ジアルジア症、クリプトスポリジウム症は五類感染症です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。マラリアは蚊によって媒介される感染症で、感染症法で四類感染症に指定されています。これは、国外から持ち込まれる可能性があり、国民の健康に重大な影響を及ぼす恐れがあるため、迅速な診断と報告が求められるからです。
- 2. アメーバ赤痢は感染症法で五類感染症に分類されています。正しくは:アメーバ赤痢は五類感染症です。選びやすい理由:国外での発生が多く、消化器症状を呈するため、一見すると四類感染症のように感じるかもしれませんが、法的な分類は五類です。混同注意:他の輸入感染症(マラリアなど)や、消化器系の重症感染症(赤痢菌感染症など)と混同しやすいかもしれません。
- 3. ジアルジア症は感染症法で五類感染症に分類されています。正しくは:ジアルジア症は五類感染症です。選びやすい理由:水系感染のリスクがあるため、食中毒に近い感覚で四類感染症ではないかと考えるかもしれません。混同注意:クリプトスポリジウム症などの他の寄生虫感染症や、水系感染症と混同しやすいです。
- 4. 正解。エキノコックス症は、主に動物を介して人に感染する寄生虫疾患で、感染症法で四類感染症に指定されています。これは、治療が難しく、国内での発生を監視する必要があるためです。
- 5. クリプトスポリジウム症は感染症法で五類感染症に分類されています。正しくは:クリプトスポリジウム症は五類感染症です。選びやすい理由:重度の下痢を引き起こし、集団感染の事例もあるため、四類感染症ではないかと感じるかもしれません。混同注意:他の水系感染症や寄生虫感染症(ジアルジア症など)と混同しやすいです。
国試ポイント
感染症法の各類感染症の分類は頻出です。特に、媒介動物が存在する感染症、輸入感染症、新興・再興感染症、そして検査技師が関わる検査診断が重要な感染症は重点的に問われやすいです。具体的な病名と分類を正確に覚えることが重要です。
混同注意
各感染症の分類は非常に多岐にわたるため、特に類が近い(例:四類と五類)感染症は混同しやすいです。媒介動物の有無や、国内での流行状況、国際的な重要性などを基準として区別すると良いでしょう。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合、各感染症が何類に分類されるかを正確に判断するために、それぞれの感染経路(人から人、動物から人、輸入など)と、その感染症がもたらす公衆衛生上の影響度を把握しておくことが重要です。
関連知識
感染症法では一類から五類感染症、指定感染症、新感染症があり、それぞれ医師による届出義務や期間、入院勧告などの措置が異なります。四類感染症は、人から人への感染はまれですが、食品や動物、節足動物などを介して感染し、国民の健康に影響を与える恐れがあるため、発生動向を継続的に監視する必要がある感染症です。主なものには、A型肝炎、E型肝炎、デング熱、日本脳炎、狂犬病、鳥インフルエンザ(H5N1、H7N9以外)、つつが虫病などがあります。