経路別予防策のうち空気感染対策が必要な疾患はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第72回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
空気感染(飛沫核感染)は、非常に小さな粒子(飛沫核)が空気中を漂い、それを吸い込むことで感染する経路です。水痘、麻疹、結核が主な空気感染症であり、これらの疾患には特別な空気感染対策(N95マスクの着用、陰圧室での隔離など)が必須となります。その他の選択肢にある風疹、インフルエンザ、流行性耳下腺炎、RSウイルス感染症は、主に飛沫感染や接触感染で広がるため、標準予防策に加えて飛沫予防策や接触予防策が求められますが、空気感染対策までは必要ありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。水痘は空気感染(飛沫核感染)によって広がるため、空気感染対策(N95マスク、陰圧室など)が必要です。
- 2. 風疹は主に飛沫感染および接触感染によって伝播します。空気感染対策は通常必要ありません。正しくは:風疹は飛沫感染と接触感染の対策が必要です。選びやすい理由:子どもが罹患する感染症であるため、空気感染と混同しやすいかもしれません。混同注意:空気感染症(水痘、麻疹、結核)と飛沫感染症(風疹、インフルエンザ、流行性耳下腺炎など)
- 3. インフルエンザは主に飛沫感染と接触感染によって広がり、空気感染対策は通常必要ありません。正しくは:インフルエンザは飛沫感染と接触感染の対策が必要です。選びやすい理由:感染力が強いイメージから、空気感染と考えがちですが、主に飛沫感染です。混同注意:空気感染症と飛沫感染症
- 4. 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は飛沫感染と接触感染が主な感染経路であり、空気感染対策は不要です。正しくは:流行性耳下腺炎は飛沫感染と接触感染の対策が必要です。選びやすい理由:飛沫感染症ではありますが、患者数が多いことや、空気感染と混同しやすい感染症です。混同注意:空気感染症と飛沫感染症
- 5. RSウイルス感染症は主に飛沫感染と接触感染によって伝播し、空気感染対策は不要です。正しくは:RSウイルス感染症は飛沫感染と接触感染の対策が必要です。選びやすい理由:乳幼児に重症化しやすい感染症のため、厳重な感染対策が必要と考えがちですが、空気感染ではありません。混同注意:空気感染症と飛沫・接触感染症
国試ポイント
臨床検査技師国家試験では、感染経路別の予防策に関する知識が頻繁に問われます。特に、空気感染、飛沫感染、接触感染の具体的な違いと、それぞれの対策が必要な代表的な疾患を正確に把握しているかが重要です。
混同注意
空気感染と飛沫感染の区別が最も重要です。飛沫は比較的大きく、数メートル程度で落下しますが、飛沫核は非常に小さく、長時間空気中に浮遊します。この違いが、N95マスクや陰圧室の必要性の有無につながります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が問われた場合、各感染症の主な感染経路(空気、飛沫、接触、媒介物、経口、血液など)と、それに伴う具体的な予防策(マスクの種類、病室の種類、手洗いの徹底、ガウン着用など)の組み合わせが正確に理解できているかを確認します。
関連知識
経路別予防策には、標準予防策に加え、空気感染予防策、飛沫感染予防策、接触感染予防策があります。それぞれの予防策で必要なPPE(個人防護具)や病室の環境(陰圧、個室など)の違いを理解しておくことが大切です。特に、COVID-19パンデミック以降、感染経路と予防策に関する関心が高まっており、出題頻度も高くなっています。