乳腺で癌が発生しやすい部位はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第68回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
乳腺組織が最も多く分布しているのが乳房の外側上部(アッパーアウタークワドラント)であり、乳癌の約50%がこの部位に発生すると言われています。この発生頻度の高さは、乳腺組織の量に直接的に関連しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 乳腺の癌発生は、内側上部よりも外側上部で圧倒的に多いとされています。これは、乳腺組織の分布量の偏りに起因します。正しくは:乳腺の癌発生は、内側上部よりも外側上部で多い。選びやすい理由:乳房全体に広く乳腺組織が存在するため、特定の部位を強く意識しない場合に選びやすいです。混同注意:乳腺組織が乳房内で均等に分布しているという誤解や、外側上部との相対的な発生頻度を混同している可能性があります。
- 2. 乳腺の癌発生は、内側下部よりも外側上部で圧倒的に多いとされています。乳腺組織の分布量が少ないため、この部位の発生頻度は低いです。正しくは:乳腺の癌発生は、内側下部よりも外側上部で多い。選びやすい理由:特定の部位を強く意識しない場合や、乳癌が乳房内のどの部位にも発生しうると考える場合に選びうるでしょう。混同注意:乳腺組織の分布の偏りに関する知識が不足している場合に、選択される可能性があります。
- 3. 正解。乳房の外側上部(アッパーアウタークワドラント)は、乳腺組織が最も豊富に存在する領域であり、乳癌の約半数がこの部位に発生すると言われているため、最も癌が発生しやすい部位です。
- 4. 乳腺組織は外側下部にも存在しますが、外側上部と比較すると分布量が少なく、癌の発生頻度も低いです。正しくは:乳腺の癌発生は、外側下部よりも外側上部で多い。選びやすい理由:外側である点に着目し、上部と下部の違いを軽視した場合に選ぶ可能性があります。混同注意:乳房全体の外側領域と、特に乳腺組織が豊富な外側上部との違いを混同している可能性があります。
- 5. 乳頭部は乳腺組織の量が少ないため、一般的な乳癌の好発部位とは異なります。乳頭Paget病など特殊な病態は起こりえますが、全体的な乳癌の発生頻度から見ると好発部位ではありません。正しくは:乳頭部は乳腺組織の量が少ないため、一般的な乳癌の好発部位ではない。選びやすい理由:特殊な乳癌(乳頭Paget病など)の知識から、この部位も癌が発生しやすいと考えてしまう可能性があります。また、乳癌の症状として乳頭からの分泌物などが挙げられるため、その部位自体が好発部位と誤解する可能性もあります。混同注意:乳頭部に発生する特殊な疾患(パジェット病)と、乳腺全体における一般的な乳癌の好発部位とを混同している可能性があります。
国試ポイント
乳腺の解剖学的知識と、それに付随する乳癌の疫学的な好発部位を正確に理解しているかを問う基本的な知識問題です。
混同注意
乳腺の癌好発部位を、各象限(内側上部、内側下部、外側上部、外側下部)の名称と混同したり、乳頭部など特殊な部位での稀な発生と一般的な好発部位を混同したりすることが考えられます。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、乳腺癌のリンパ節転移部位の好発部位(腋窩リンパ節)や、乳癌のスクリーニング検査(マンモグラフィの適切な年齢層、超音波検査との併用)など、関連する他の重要な知識が問われる可能性があります。
関連知識
乳房の解剖(乳腺葉、乳管、小葉の構造、リンパ節など)、乳房の象限分類(クワドラント分類)、乳癌の疫学(発生率、リスク因子)、乳癌の病理学的分類(浸潤性乳管癌、非浸潤性乳管癌など)、乳癌のスクリーニング検査(マンモグラフィ、超音波検査)