アナログ信号のデジタル信号への変換において信号を一定の時間間隔で読み取ることを示すのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第65回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
標本化(サンプリング)は、連続的なアナログ信号を離散的な時間間隔で読み取り、その時点での信号の振幅値を収集する操作であり、アナログ-デジタル変換の最初の重要なステップです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正規化は、データのスケールを特定の範囲(例:0-1)に変換する操作であり、アナログ信号をデジタル信号に変換する際の操作とは異なります。正しくは:正規化は、複数のデータを比較しやすくするために、データ範囲を特定の区間内に収める操作です。選びやすい理由:データ処理の一環として耳にする言葉であるため、関連があるように感じられるかもしれません。混同注意:データのスケーリングや標準化
- 2. 標準化は、データの平均を0、標準偏差を1に変換する操作であり、アナログ信号をデジタル信号に変換する際の操作とは異なります。正しくは:標準化は、異なる尺度で測定されたデータを比較可能にするため、平均0、分散1の分布に変換する操作です。選びやすい理由:正規化と同様にデータ処理の文脈で用いられ、変換操作であるため混同しやすいです。混同注意:データのスケーリングや正規化
- 3. 正解。標本化は、連続的なアナログ信号を一定の時間間隔で区切り、その時点での信号の振幅値を読み取る操作であり、問題文の記述と合致します。選びやすい理由:アナログ-デジタル変換の初期ステップとして正しい知識です。混同注意:量子化、符号化
- 4. 量子化は、標本化によって得られた離散的なアナログ信号の振幅値を、有限のデジタル値(整数)に丸める操作です。これは信号の『値』を離散化するステップであり、問題文の『一定の間隔で読み取る』操作とは異なります。正しくは:量子化は、標本化されたアナログ信号の振幅値を、あらかじめ定められた有限の段階(レベル)に割り当てる操作です。選びやすい理由:アナログ-デジタル変換の次のステップであり、標本化とセットで学習するため混同しやすいです。どちらも『値を扱う』操作である点も誤解を招く可能性があります。混同注意:標本化(サンプリング)
- 5. コード化(符号化)は、量子化されたデジタル値を二進数などの特定のコード(符号)に変換する操作です。これはアナログ-デジタル変換の最終ステップであり、『信号の値を一定の間隔で読み取る』操作ではありません。正しくは:コード化(符号化)は、量子化された値を特定のビット列(例:2進数)で表現する操作です。選びやすい理由:アナログ-デジタル変換の重要なステップの一つであるため、関連があるように感じられます。混同注意:標本化、量子化
国試ポイント
アナログ信号をデジタル信号に変換する際の一連のプロセス(標本化、量子化、符号化)とその各操作の定義を理解しているか。
混同注意
標本化は時間の離散化、量子化は値の離散化であるという違いを明確に区別する。
次に同じ論点が出たら
「一定の間隔で信号の値を読み取る操作」という記述があれば、標本化を第一に判断する。
関連知識
アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換(Analog-Digital Conversion)の3つの主要なステップは、「標本化(サンプリング)」、「量子化」、「符号化(コード化)」である。