受動喫煙の防止を規定している法律はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第72回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
健康増進法は、国民の健康の増進を図ることを目的とし、受動喫煙による健康被害の防止を重要な柱の一つとして規定しています。特に、多数の者が利用する施設における喫煙規制が明確に定められています。
選択肢ごとの解説
- 1. 環境基本法は環境保全の基本的な理念を定める法律であり、受動喫煙防止に直接言及していません。正しくは:環境基本法は環境汚染や自然環境保護など、より広範な環境問題に対応するものです。選びやすい理由:「環境」という言葉から、たばこの煙という環境汚染物質を連想し、選びやすいかもしれません。混同注意:健康増進法の内容と混同する可能性は低いですが、環境保護全般の法律として誤って選択されることがあります。
- 2. 正解。健康増進法は国民の健康の増進を図ることを目的とし、その一環として受動喫煙の防止に関する規定(特に多数の者が利用する施設での喫煙規制など)を設けています。
- 3. 健康保険法は、労働者の業務外の事由による疾病、負傷、出産または死亡に関して保険給付を行うことを目的とする法律であり、受動喫煙の防止とは直接関係ありません。正しくは:健康保険法は医療保険制度の運営について定めています。選びやすい理由:「健康」という言葉が含まれているため、国民の健康全般を扱う法律と誤解し、選びやすいかもしれません。混同注意:健康増進法と「健康」という共通の単語があるため、混同しやすいです。
- 4. 地域保健法は、地域住民の健康の保持及び増進に関する事項を定める法律ですが、受動喫煙の防止を直接的に規定しているのは健康増進法です。地域保健法は、地域保健対策の推進を目的とし、健康相談や保健指導、疫学調査などを通じて健康増進を図ります。正しくは:地域保健法は、地域における保健所の設置やその活動など、地域の公衆衛生活動の基盤を定めています。選びやすい理由:「保健」や「健康」といった言葉から、健康関連の法律として連想されやすいです。混同注意:健康増進法が国全体の方針を定めるのに対し、地域保健法は地方自治体の役割に焦点を当てている点で混同しやすいです。
- 5. 医薬品医療機器等法(薬機法)は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器および再生医療等製品の品質、有効性および安全性を確保するための規制を定めており、受動喫煙防止とは直接関係ありません。正しくは:医薬品医療機器等法は、医薬品や医療機器の製造・販売・使用に関するルールを定めています。選びやすい理由:タバコ製品が健康に影響を与えることから、医薬品や医療機器と同様に規制対象になるという連想から誤って選ばれるかもしれません。混同注意:国民の健康に関わる法律ではありますが、規制の対象が全く異なるため、混同する可能性は低いでしょう。
国試ポイント
医療法規に関する知識、特に健康増進法の受動喫煙防止に関する規定を正確に理解しているかを問う問題です。各法律の目的と主要な内容を区別する能力が試されます。
混同注意
「健康」や「保健」といったキーワードが含まれる他の法律(健康保険法、地域保健法など)と混同しやすい点に注意が必要です。それぞれの法律が具体的に何を規定しているのかを正確に把握しておくことが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、健康増進法における受動喫煙防止規定の具体的な内容(施設の種類別の規制、罰則など)や、他の公衆衛生関連法の目的・対象についても確認しておくべきです。
関連知識
健康増進法の改正(2020年4月1日全面施行)により、受動喫煙防止対策はさらに強化され、原則屋内禁煙が義務付けられました。この点も関連知識として重要です。