寄生虫と宿主の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第63回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
多包条虫(エキノコックス)は、その生活環において野ネズミ(特にエゾヤチネズミ)を中間宿主とします。終宿主はキツネなどのイヌ科動物です。この組み合わせは、多包条虫症の疫学を理解する上で非常に重要であり、正しい知識です。
選択肢ごとの解説
- 1. 鉤虫はヒトや動物の腸管に寄生する線虫であり、アフリカマイマイ(広東住血線虫の中間宿主)とは関連がありません。鉤虫の主要な宿主はヒトなどの哺乳類です。正しくは:鉤虫はヒトを主要な宿主とします。アフリカマイマイは広東住血線虫の中間宿主です。選びやすい理由:寄生虫と軟体動物(マイマイ)の組み合わせ自体は存在するため、知識が曖昧だと選びやすいかもしれません。混同注意:広東住血線虫とアフリカマイマイの組み合わせと混同しやすいです。
- 2. 顎口虫の第1中間宿主はケンミジンコ、第2中間宿主は淡水魚(ドジョウ、ライギョなど)です。ミヤイリガイは日本住血吸虫の中間宿主です。正しくは:顎口虫の第1中間宿主はケンミジンコ、第2中間宿主は淡水魚です。ミヤイリガイは日本住血吸虫の中間宿主です。選びやすい理由:どちらも有名な寄生虫と中間宿主の組み合わせであるため、知識の混同があると選びやすいです。混同注意:日本住血吸虫とミヤイリガイの組み合わせと混同しやすいです。
- 3. 正解。多包条虫(エキノコックスの一種)の主な中間宿主は野ネズミ(特にエゾヤチネズミ)であり、この組み合わせは正しいです。終宿主はキツネやイヌ科動物です。正しくは:この組み合わせは正しいです。多包条虫の中間宿主はエゾヤチネズミなどの野ネズミです。選びやすい理由:多包条虫とエゾヤチネズミの関連は、地域的な特性もあり、知識が正確であれば選びやすいです。混同注意:他のエキノコックス症の中間宿主(例:単包条虫とヒツジなど)と混同する可能性はありますが、問題文の組み合わせは正確です。
- 4. 横川吸虫の第1中間宿主はチリメンカワニナやマメタニシですが、これは過去の誤情報であり、現在の教科書ではオカモトカニナが記載されています。しかし、より正確な知識として、横川吸虫の第1中間宿主はオカモトカニナ属やカワニナ属の巻貝です。マメタニシは肝吸虫の第1中間宿主です。正しくは:横川吸虫の第1中間宿主はオカモトカニナなどです。マメタニシは肝吸虫の第1中間宿主です。選びやすい理由:マメタニシが吸虫の第1中間宿主であることは事実ですが、寄生虫の種類が異なります。古い情報や知識の曖昧さがあると選びやすいです。混同注意:肝吸虫とマメタニシの組み合わせと混同しやすいです。また、横川吸虫の宿主に関する古い情報と現在の情報を混同しやすいです。
- 5. Manson裂頭条虫(マンソン孤虫)の第1中間宿主はケンミジンコ、第2中間宿主はカエルやヘビです。サクラマスは日本海裂頭条虫(広節裂頭条虫)の中間宿主として知られています。正しくは:Manson裂頭条虫の第1中間宿主はケンミジンコ、第2中間宿主はカエルやヘビです。サクラマスは日本海裂頭条虫の中間宿主です。選びやすい理由:裂頭条虫という大きな分類と魚類(マス)が関連すること自体は間違っていないため、詳細な知識がないと選びやすいかもしれません。混同注意:日本海裂頭条虫とサクラマス(または他のサケ科魚類)の組み合わせと混同しやすいです。
国試ポイント
寄生虫の生活環における中間宿主と終宿主の正確な知識、特に主要な感染経路に関わる宿主の組み合わせが問われています。有名な寄生虫と宿主の誤った組み合わせを提示し、受験者の正確な知識を試す形式です。
混同注意
各選択肢で提示されている寄生虫と宿主の組み合わせが、それぞれ別の寄生虫と宿主の正しい組み合わせと混同しやすいように作られています。例えば、アフリカマイマイと広東住血線虫、ミヤイリガイと日本住血吸虫、マメタニシと肝吸虫、サクラマスと日本海裂頭条虫などです。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、各寄生虫の生活環全体(卵→幼虫→中間宿主→終宿主→成虫)を正確に想起できるか、特に『第1中間宿主』『第2中間宿主』『終宿主』のそれぞれの具体的な生物名を正確に覚えているかを判断します。選択肢で提示された宿主が、別の寄生虫の宿主になっていないか注意深く確認することが重要です。
関連知識
寄生虫学における「中間宿主」と「終宿主」の定義、各寄生虫の主要な感染経路、媒介動物、そして日本国内における主要な人獣共通感染症の知識が必要です。特にエキノコックス症は日本の感染症法でも注目される疾患です。