医療情報システムに用いられる標準規約はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第72回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
HL7(Health Level Seven)は、医療情報システム間で患者情報、検査結果、処方箋などの多様な医療データを効率的かつ安全に交換するための国際的な標準プロトコルです。この規約を用いることで、異なるシステム間でも円滑な情報連携が可能となります。他の選択肢は、それぞれ医用画像データ形式(DICOM)、一般的な画像形式(JPEG)、音声形式(MP3)、文書形式(PDF)であり、医療情報システム全体のデータ交換規約ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. DICOMは医用画像とその関連情報を扱うための標準規格であり、医療情報システム全体のデータ交換規約とは異なります。正しくは:医用画像データ交換選びやすい理由:医療と関連するため選択しやすいですが、対象が画像に特化している点が異なります。混同注意:HL7と異なり、画像データに特化した規格であること。
- 2. 正解。HL7(Health Level Seven)は、医療情報システム間での電子的な情報交換を標準化するために広く用いられているプロトコルです。患者情報、検査結果、処方情報など、様々な医療データの交換に利用されます。
- 3. JPEGは静止画像を圧縮・保存するための一般的なファイル形式であり、医療情報システム間のデータ交換プロトコルではありません。正しくは:汎用画像ファイル形式選びやすい理由:画像が医療情報の一部として使われるため、関連性があるように見えるかもしれません。しかし、これは特定のデータ形式であり、システム間の交換規約ではありません。混同注意:DICOMが医用画像に特化した規格であるのに対し、JPEGは一般的な画像形式であること。
- 4. MP3は音声データを圧縮・保存するための一般的なファイル形式であり、医療情報システム間のデータ交換規約とは無関係です。正しくは:音声ファイル形式選びやすい理由:デジタルデータの一種ですが、医療情報システムとの直接的な関連性は低いです。混同注意:HL7のような医療情報交換プロトコルではなく、特定のメディアファイル形式であること。
- 5. PDFは文書を固定レイアウトで表示・交換するためのファイル形式であり、医療情報システム間のデータ交換プロトコルではありません。正しくは:汎用文書ファイル形式選びやすい理由:医療記録がPDFで作成されることはありますが、それはシステム間の情報交換の『規約』ではありません。混同注意:HL7が構造化されたデータ交換プロトコルであるのに対し、PDFは文書の表示・保存形式であること。
国試ポイント
医療情報システムの標準化と関連規約に関する知識が問われています。特に、システム間のデータ交換に用いられる主要なプロトコルを正確に理解しているかが重要です。各規約の用途と対象範囲を混同しないように注意が必要です。
混同注意
DICOMとHL7はどちらも医療分野で使われる標準ですが、DICOMが医用画像に特化しているのに対し、HL7はより広範な医療情報全般の交換を目的としています。この違いを理解しておくことが重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が問われた場合、各規約(DICOM, HL7, LOINC, SNOMED CTなど)が『何を対象とし』、『どのような目的で』利用されるかを正確に判断できるかを確認します。特に、データ形式とデータ交換プロトコルの区別が重要です。
関連知識
医療情報システムの標準化の重要性、電子カルテシステム(EHR/EMR)、地域医療連携ネットワーク、SS-MIX2、標準化の目的( interoperability, security, efficiency)。