心臓の内腔を展開した肉眼写真(別冊No. 8)を別に示す。枠内の名称はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第69回臨床検査技師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
画像は心臓の切開標本であり、枠で囲まれた部分は左心室から大動脈へ血液を送り出すための大動脈弁を示しています。弁尖が三日月状で3枚あることから、動脈弁であることがわかります。心臓の構造から左室流出路にあることから大動脈弁と判断できます。
選択肢ごとの解説
- 1. 右心房は右心室の上部に位置し、弁構造ではありません。画像で囲まれている部分は左心室から血液が流出する動脈弁です。正しくは:囲まれた部分の正しい名称は大動脈弁です。右心房は三尖弁の上流に位置する心腔です。選びやすい理由:心臓の全体像が把握しにくい場合、心房と弁の区別がつきにくいことがあるため。混同注意:心房などの心腔と弁の構造
- 2. 左心房は左心室の上部に位置し、弁構造ではありません。画像で囲まれている部分は左心室から血液が流出する動脈弁です。正しくは:囲まれた部分の正しい名称は大動脈弁です。左心房は僧帽弁の上流に位置する心腔です。選びやすい理由:右心房と同様に、心房と弁の区別がつきにくいことがあるため。混同注意:心房などの心腔と弁の構造
- 3. 三尖弁は右心房と右心室の間にある房室弁であり、3枚の弁尖を持ちますが、腱索と乳頭筋によって支持されています。画像で囲まれているのは動脈弁であり、腱索がありません。また、写真の部位は左心系です。正しくは:囲まれた部分の正しい名称は大動脈弁です。三尖弁は右心系に位置し、腱索を持つ房室弁です。選びやすい理由:3枚の弁尖という特徴は大動脈弁と共通するため、心臓の左右が判断できないと混同しやすい。混同注意:大動脈弁や肺動脈弁など、弁尖が3枚ある他の弁
- 4. 正解。左心室から大動脈へ血液を送り出す部位にある弁であり、3枚の半月弁から構成されていることから、大動脈弁であると判断できます。枠で囲まれた部分はこの特徴と一致します。選びやすい理由:正答のため、特に誘惑要因はありません。
- 5. 肺動脈弁は右心室から肺動脈へ血液を送り出す弁であり、大動脈弁と同様に3枚の半月弁から構成されますが、画像に示されているのは左心系(左心室とそれに続く動脈)の弁です。正しくは:囲まれた部分の正しい名称は大動脈弁です。肺動脈弁は右心系に位置します。選びやすい理由:大動脈弁と同じく3枚の半月弁であるため、心臓の左右や位置関係が不明確だと混同しやすい。混同注意:大動脈弁
国試ポイント
心臓の肉眼解剖における各弁の形態的特徴と位置関係を理解しているか。
混同注意
三尖弁や肺動脈弁など、他の弁との形態的違いや位置関係。
次に同じ論点が出たら
今後同様の肉眼写真が出た場合は、まず心臓の左右と前後を同定し、次に弁の位置と弁尖の数(二尖弁、三尖弁)や形状(腱索の有無)を確認して判断する。
関連知識
心臓の弁は、房室弁(三尖弁、僧帽弁)と動脈弁(大動脈弁、肺動脈弁)に大別され、それぞれ特徴的な形態と機能を持つ。三尖弁は右心房と右心室の間、僧帽弁は左心房と左心室の間、肺動脈弁は右心室と肺動脈の間、大動脈弁は左心室と大動脈の間にある。