シックハウス症候群に関係する物質はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
シックハウス症候群は、建材や家具、内装材などから放散される揮発性有機化合物(VOC)によって引き起こされる健康障害の総称です。その中でも、ホルムアルデヒドは最も代表的な原因物質として知られており、国によって室内濃度指針値が定められています。主な症状は、目や喉の痛み、鼻水、頭痛、めまい、皮膚炎、呼吸器症状など多岐にわたります。
選択肢ごとの解説
- 1. アスベスト(石綿)は、建材などに使用され、吸入すると肺がんや悪性中皮腫などを引き起こすことが知られています。シックハウス症候群とは異なる健康被害の原因物質です。正しくは:アスベストは中皮腫や肺がんの原因物質です。選びやすい理由:建材から発生する有害物質という点で、シックハウス症候群と関連があるように感じるかもしれませんが、具体的な疾患が異なります。混同注意:他の建材由来の有害物質と混同しやすい。
- 2. ダイオキシン類は、ごみ焼却や化学工場などで生成される有機塩素化合物で、非常に毒性が高く、発がん性などが指摘されていますが、シックハウス症候群の直接的な原因物質ではありません。正しくは:ダイオキシン類は発がん性などの毒性が指摘される環境汚染物質です。選びやすい理由:環境汚染物質として広く知られているため、一般的な健康被害の原因として選択肢に挙げられやすい。混同注意:様々な環境汚染物質と混同しやすい。
- 3. 放射性セシウムは、原子力発電所の事故などで放出される放射性物質で、被曝による健康被害(がんリスクの増加など)が問題となりますが、シックハウス症候群とは直接関係ありません。正しくは:放射性セシウムは放射線被曝による健康被害の原因物質です。選びやすい理由:近年話題になった環境中の有害物質として、選択肢として目を引く可能性があります。混同注意:その他の環境中の有害物質と混同しやすい。
- 4. 正解。ホルムアルデヒドは、建材や家具などに含まれる化学物質で、その揮発性により室内に放出され、目の刺激、鼻炎、喉の痛み、アレルギー反応などを引き起こし、シックハウス症候群の主要な原因物質の一つとされています。
国試ポイント
シックハウス症候群の主要な原因物質であるホルムアルデヒドについて正確に理解しているかを問う問題です。他の環境中の有害物質との区別が重要になります。
混同注意
アスベストなどの他の建材由来の有害物質や、ダイオキシン類、放射性セシウムといった一般的な環境汚染物質と混同しやすいですが、それぞれ引き起こす健康被害の種類や原因が異なります。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、シックハウス症候群の他の原因物質や、対策(換気、建材の選択など)について問われる可能性があります。
関連知識
シックハウス症候群の他の原因物質(トルエン、キシレンなど)、室内空気質汚染、換気の重要性、建築基準法におけるシックハウス対策(F☆☆☆☆マークなど)、化学物質過敏症。