じん肺に関係する物質はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
じん肺は、粉塵を吸入することで肺に線維増殖性変化をきたす疾患群の総称です。アスベスト(石綿)は、代表的なじん肺の原因物質であり、これを吸入することで発症する石綿肺は、じん肺の一種として知られています。
選択肢ごとの解説
- 1. フロンはオゾン層破壊や地球温暖化の原因となる物質ですが、じん肺の原因物質ではありません。正しくは:じん肺の原因物質ではない。選びやすい理由:環境問題に関連する物質として認識されやすいですが、じん肺とは直接関係しません。混同注意:フロンは呼吸器疾患とは異なる環境汚染物質です。
- 2. 正解。アスベスト(石綿)の吸入は、石綿肺(じん肺の一種)や悪性中皮腫、肺がんなどの発生原因となることが知られています。正しくは:アスベストは、じん肺の一種である石綿肺の主要な原因物質です。選びやすい理由:他の選択肢も化学物質であるため迷うかもしれませんが、アスベストは特にじん肺との関連性が深いです。混同注意:アスベストがじん肺だけでなく、悪性中皮腫や肺がんの原因にもなることを理解しておくことが重要です。
- 3. ダイオキシン類は発がん性や催奇形性を持つ環境汚染物質であり、じん肺の原因物質ではありません。正しくは:じん肺の原因物質ではない。選びやすい理由:強い毒性を持つため、何らかの肺疾患の原因になるのではないかと推測されるかもしれませんが、じん肺ではありません。混同注意:ダイオキシン類は主にがんや生殖器系への影響が指摘されており、じん肺とは異なるメカニズムで健康被害を引き起こします。
- 4. ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因物質の一つであり、粘膜刺激やアレルギー反応を引き起こしますが、じん肺の原因物質ではありません。正しくは:じん肺の原因物質ではない。選びやすい理由:室内空気汚染物質として知られているため、呼吸器系の問題に関連すると考えやすいですが、じん肺とは異なります。混同注意:ホルムアルデヒドは急性的な呼吸器症状やアレルギー反応を引き起こしますが、肺の線維化であるじん肺とは病態が異なります。
国試ポイント
じん肺の定義と、その代表的な原因物質(粉塵の種類)を正確に理解しているかが問われる問題です。アスベスト、遊離珪酸(珪肺)、石炭粉塵(炭坑夫じん肺)などは重要な原因物質として覚える必要があります。
混同注意
環境汚染物質や他の化学物質による呼吸器系の健康被害と、じん肺を混同しないように注意が必要です。それぞれの物質が引き起こす病態や症状の違いを明確に理解しておくことが重要です。
次に同じ論点が出たら
この問題でじん肺の原因物質を正しく選択できた場合、次は各じん肺の原因物質と、それによって引き起こされる特徴的な合併症について、さらに深く学習を進めると良いでしょう。
関連知識
じん肺の種類(珪肺、石綿肺、炭坑夫じん肺など)、各じん肺の原因物質、じん肺の症状(呼吸困難、咳、痰など)、合併症(肺結核、肺がん、気胸など)、予防策(粉塵作業環境の改善、保護具の使用など)についても関連知識として押さえておきましょう。