社会保険制度と根拠法令の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
日本の社会保険制度は、医療保険、年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険の5つから構成されています。それぞれの制度には個別の根拠法令が存在します。選択肢1の「医療保険」は、その中でも被用者が加入する健康保険制度に関して「健康保険法」が根拠法令であり、この組み合わせは正しいです。他の選択肢は、各社会保険制度とその根拠法令の組み合わせが誤っています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。健康保険法は、主に会社員やその扶養家族が加入する医療保険制度である健康保険の根拠法令です。医療保険制度は、病気やけがをした際に医療費の一部を給付する役割を担っています。
- 2. 介護保険の根拠法令は介護保険法です。高齢者虐待防止法は、高齢者の人権擁護と虐待防止を目的とした法律であり、介護保険制度そのものの根拠ではありません。正しくは:介護保険の根拠法令は「介護保険法」です。選びやすい理由:「介護」と「高齢者」というキーワードが関連するため、高齢者虐待防止法も介護に関連する法律と誤解しやすいかもしれません。混同注意:介護保険法と高齢者虐待防止法の目的や対象範囲を混同しやすいです。介護保険法は高齢者の介護サービス利用に関する制度、高齢者虐待防止法は虐待からの保護に関する制度です。
- 3. 雇用保険の根拠法令は雇用保険法です。社会福祉法は社会福祉事業の基本原則や共通事項を定めた法律であり、雇用保険制度の具体的な根拠ではありません。正しくは:雇用保険の根拠法令は「雇用保険法」です。選びやすい理由:「社会保険」と「社会福祉」という広い概念で関連性があるように見えるため、社会福祉法が雇用保険の根拠であると誤解してしまう可能性があります。混同注意:雇用保険法と社会福祉法の役割を混同しやすいです。雇用保険法は失業手当や育児休業給付など雇用に関する給付を規定し、社会福祉法は社会福祉事業全般の基本を定めています。
- 4. 年金保険(公的年金制度)の根拠法令は国民年金法や厚生年金保険法です。生活困窮者自立支援法は、生活に困窮している人々の自立を支援するための法律であり、年金保険制度の根拠とは異なります。正しくは:年金保険の根拠法令は「国民年金法」や「厚生年金保険法」です。選びやすい理由:「年金」と「生活困窮」がどちらも経済的な支援に関わるため、関連性があるように感じて選びやすいかもしれません。混同注意:国民年金法/厚生年金保険法と生活困窮者自立支援法の目的を混同しやすいです。前者は老齢・障害・死亡時の所得保障、後者は生活困窮者への包括的な自立支援です。
国試ポイント
社会保障制度における各社会保険制度(医療保険、年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険)の名称と、それぞれの制度の目的、そしてその根拠となる主要な法令の名称を正確に理解しているかが問われます。特に、類似した名称や関連性の高い分野の法律との混同を避ける注意が必要です。
混同注意
各社会保険制度の根拠法令と、関連性の高い他の社会福祉関連法規(例: 社会福祉法、高齢者虐待防止法、生活困窮者自立支援法など)との混同。また、医療保険制度の中でも健康保険法、国民健康保険法、後期高齢者医療制度など複数の法律が存在することも理解が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が問われた際には、社会保険制度の5つの柱(医療、年金、雇用、労災、介護)と、それぞれの制度の名称、目的、主な対象者、そして具体的な根拠法令を網羅的に確認できるかどうかがポイントになります。また、各法令の正式名称と略称を正確に把握しているかも問われる可能性があります。
関連知識
日本の社会保障制度は、社会保険、社会福祉、公衆衛生・医療、そして生活保護の4つの柱から成り立っています。社会保険は、国民の生活上のリスク(病気、高齢、失業など)に対して保険方式で給付を行う制度です。主な社会保険制度とその根拠法令は以下の通りです。1. 医療保険:健康保険法、国民健康保険法など 2. 年金保険:国民年金法、厚生年金保険法 3. 雇用保険:雇用保険法 4. 労災保険:労働者災害補償保険法 5. 介護保険:介護保険法 これらの制度がそれぞれどのような目的を持ち、どのような状況で利用されるかを理解しておくことが重要です。