くも膜下出血の成因で最も多いのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
くも膜下出血の最も一般的な原因は、脳動脈瘤の破裂です。非外傷性くも膜下出血の約80%が脳動脈瘤の破裂に起因するとされています。脳動脈瘤は脳血管の分岐部に発生する局所的な拡張であり、これが破裂するとくも膜下腔に出血し、特徴的な激しい頭痛を引き起こします。
選択肢ごとの解説
- 1. 外傷性くも膜下出血もありますが、非外傷性くも膜下出血の成因としては最も多いものではありません。正しくは:非外傷性くも膜下出血の原因として最も多いのは脳動脈瘤破裂です。外傷は別のカテゴリーとして扱われます。選びやすい理由:頭部外傷もくも膜下出血を引き起こすため、迷う可能性があります。混同注意:非外傷性くも膜下出血と外傷性くも膜下出血の区別が曖昧な場合。
- 2. 脳腫瘍からの出血によってくも膜下出血が起こることも稀にありますが、主な原因ではありません。脳腫瘍による出血は脳内出血や腫瘍内出血の形態をとることが多いです。正しくは:脳腫瘍がくも膜下出血の最も一般的な原因となることはありません。他の脳血管病変がはるかに一般的です。選びやすい理由:脳腫瘍も脳内で出血を引き起こす可能性があるため、選択肢として考慮するかもしれませんが、くも膜下出血の主要な原因ではありません。混同注意:脳出血全般とくも膜下出血の具体的な原因の混同。
- 3. 正解。非外傷性のくも膜下出血の約80〜90%は、脳動脈瘤の破裂によって引き起こされます。これはくも膜下出血の最も一般的な原因として広く認識されています。
- 4. 脳動静脈奇形もくも膜下出血の原因となりえますが、脳動脈瘤と比較すると頻度は低いです。脳動静脈奇形からの出血は脳内出血を伴うことが多いです。正しくは:脳動静脈奇形はくも膜下出血の原因の一つではありますが、脳動脈瘤の方が圧倒的に発生頻度が高いです。選びやすい理由:脳動静脈奇形も出血性脳卒中の原因であるため、動脈瘤とどちらが頻度が高いか迷うことがあります。混同注意:脳出血を引き起こす血管奇形全般と、くも膜下出血の最も多い原因の具体的な区別。
国試ポイント
くも膜下出血の病態生理と原因に関する基本的な知識が問われています。特に、主要な原因が何かを正確に理解しているかを確認する問題です。
混同注意
脳出血全体を原因とする疾患と、くも膜下出血に特化した原因との混同。特に外傷性くも膜下出血と非外傷性くも膜下出血の区別。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合は、くも膜下出血の発生機序、症状、診断、治療、看護のポイント、特に破裂動脈瘤の予防的介入についても知識が問われる可能性があります。
関連知識
くも膜下出血の症状(突発性頭痛、意識障害など)、診断方法(頭部CT)、治療法(コイル塞栓術、クリッピング術)、合併症(脳血管攣縮、水頭症など)についても関連知識として重要です。