介護保険制度におけるケアマネジメントで適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
介護保険制度におけるケアマネジメントは、利用者のニーズや状況の変化に対応するため、継続的な評価と見直しが不可欠です。モニタリングはその評価の要であり、その結果に基づいてケアプランを修正することで、利用者にとって最適なサービス提供が保証されます。
選択肢ごとの解説
- 1. アセスメントは利用者を取り巻く環境全体を評価するものであり、家族の介護能力は重要な要素です。支援の必要性を適切に判断するためには、家族の介護能力も詳細に評価する必要があります。正しくは:家族が持つ介護能力も、アセスメントの重要な対象に含まれます。選びやすい理由:家族の介護能力は私的な事柄と捉えられ、ケアマネジメントの対象外と思われがちですが、実際には介護資源として極めて重要です。混同注意:利用者本人の心身状態のみをアセスメントの対象と誤解しやすい。
- 2. 要介護状態区分の判定は、市町村が行います。具体的には、認定調査の結果や主治医意見書を基に、介護認定審査会が審査・判定します。介護支援専門員は、その区分に基づいてケアプランを作成する役割を担います。正しくは:要介護状態区分は、市町村によって判定されます。選びやすい理由:ケアプラン作成の中心である介護支援専門員が、利用者の状態を最もよく理解しているため、区分判定も行っていると誤解されやすいです。混同注意:要介護認定の申請支援や、区分に応じたサービス計画作成の役割と混同しやすい。
- 3. 利用者は、自ら介護サービス計画(セルフケアプラン)を作成することができます。この場合でも、市町村に届け出を行う必要があります。介護支援専門員が作成するのが一般的ですが、利用者の選択肢としてセルフケアプランも認められています。正しくは:利用者は、介護サービス計画(ケアプラン)を自分で作成することも可能です。選びやすい理由:専門的な知識が必要なため、必ず介護支援専門員が作成するものだと思い込みやすいです。混同注意:介護支援専門員による作成が主流であることと、利用者による作成が認められていないことを混同しやすい。
- 4. 正解。モニタリングは、作成されたケアプランが適切に実施されているか、利用者の心身の状態や生活環境に変化がないかなどを定期的に評価するプロセスです。この評価結果を基に、必要に応じてケアプランの目標や内容を修正・変更することは、ケアマネジメントにおける重要なステップです。
国試ポイント
介護保険制度におけるケアマネジメントの各プロセス(アセスメント、ケアプラン作成、サービス担当者会議、モニタリング)の具体的な内容と、それぞれの役割・機能が正しく理解されているかを問う問題です。特にモニタリングの重要性と、その結果に基づくPDCAサイクルがポイントになります。
混同注意
ケアマネジメントの各段階の役割や担当者を混同しやすい。特に、要介護認定のプロセスとケアプラン作成のプロセスはよく混同されます。
次に同じ論点が出たら
次回、同じ論点が出た場合、各プロセスの具体的な内容(例:サービス担当者会議の目的、ケアプランに含まれるべき項目)や、関連する職種(例:介護支援専門員、サービス提供責任者、介護認定審査会)の役割を問われる可能性があります。
関連知識
介護支援専門員の役割、地域包括支援センターの機能、要介護認定のプロセス、ケアプラン作成の流れ、モニタリングの頻度と内容。