夜勤帯に、A看護師がスタッフステーションで抗菌薬の点滴静脈内注射を準備しているときに、発汗した患者から寝衣交換の依頼があり、別の患者から口渇で飲水したいという希望があった。直後に患者に装着されている人工呼吸器のアラームが鳴った。他の看護師は別の病室で重症者のケアをしている。A看護師が最も優先すべきなのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
人工呼吸器の警告音は、患者の生命に直結する呼吸状態の異常を示す可能性が高く、速やかな確認と対応が求められます。呼吸は生命維持に最も重要な機能の一つであり、異常を放置すると急速に重篤化するリスクがあるため、他の要請よりも優先されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 点滴準備は確かに必要な業務ですが、人工呼吸器のアラーム対応よりも緊急性は低いです。アラームが鳴っている状況で他の作業を継続するのは不適切です。正しくは:人工呼吸器の警告音を確認し、患者の安全を確保した後に点滴準備を再開する。選びやすい理由:定時業務や指示された業務を優先しようとする看護師の責任感から。混同注意:ルーティン業務と緊急対応の優先順位。
- 2. 発汗患者の寝衣交換は患者の快適性に関わる重要なケアですが、人工呼吸器のアラーム対応と比較すると緊急性は低いです。生命に直結する問題ではないため、後回しにしても問題ありません。正しくは:人工呼吸器の警告音を確認し、患者の安全を確保した後に寝衣交換を行う。選びやすい理由:患者からの直接的な訴えに応じたいという気持ちから。混同注意:快適性のケアと生命維持に関わるケアの優先順位。
- 3. 口の渇きを訴える患者への水分提供は重要なケアですが、人工呼吸器のアラーム対応と比較すると緊急性は低いです。水分補給は緊急性を要するものではなく、後回しにしても患者の生命に危険が及ぶ可能性は低いからです。正しくは:人工呼吸器の警告音を確認し、患者の安全を確保した後に水分を提供する。選びやすい理由:患者からの直接的な訴えに応じたいという気持ちから。混同注意:快適性のケアと生命維持に関わるケアの優先順位。
- 4. 正解。人工呼吸器の警告音は、患者の呼吸状態の異常、場合によっては生命危機を示す重要なサインです。迅速に患者の状況を確認し、必要に応じて対処することで、重篤な合併症や生命の危険を防ぐことができます。これはABC(気道確保、呼吸、循環)の原則におけるB(Breathing)に該当し、最優先で対応すべき事項です。
国試ポイント
医療現場における優先順位付けの原則(ABC: Airway, Breathing, Circulation)を理解し、緊急性の高い病態を判別できるか。
混同注意
緊急性が低い業務(ルーティンケア)と緊急性が高い業務(生命危機に関わるアラーム対応)の区別。
次に同じ論点が出たら
患者の生命維持に直結する徴候(呼吸困難、意識障害、循環不全など)を示すアラームや訴えは最優先で対応する。
関連知識
トリアージの原則、医療安全管理、急変時の初期対応。