摂食中枢が存在する部位はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
視床下部には、食欲を増進させる摂食中枢(外側野)と、満腹感をもたらす満腹中枢(腹内側核)が存在し、これらが相互に作用することで摂食行動が調整されます。体内のエネルギー状態や血糖値などの情報に基づき、摂食の開始・終了を決定する重要な役割を担っています。
選択肢ごとの解説
- 1. 延髄は呼吸や心拍などの生命維持に必須な自律機能を制御しますが、摂食中枢とは異なります。正しくは:延髄は呼吸中枢、循環中枢などを司る。選びやすい理由:脳幹の一部であるため、生命維持に関わる機能を持つと誤解されることがある。混同注意:延髄は嚥下中枢の一部に関与するが、摂食行動全体を制御する中枢ではない。
- 2. 小脳は平衡感覚や運動の協調性を担当しますが、摂食行動の直接的な中枢ではありません。正しくは:小脳は運動機能の調整や平衡感覚を司る。選びやすい理由:咀嚼や嚥下も運動の一種であるため、小脳が関与すると誤解されることがある。混同注意:小脳は運動の微調整には関わるが、摂食行動の司令塔ではない。
- 3. 下垂体は様々なホルモンの分泌を制御する内分泌器官ですが、摂食中枢そのものではありません。正しくは:下垂体はホルモン分泌を制御する内分泌器官である。選びやすい理由:ホルモンが摂食行動に影響を与えるため、下垂体と関連付けてしまうことがある。混同注意:下垂体は食欲に関連するホルモン分泌に関与するが、摂食中枢ではない。
- 4. 正解。視床下部は、食欲を刺激する摂食中枢と満腹感をもたらす満腹中枢が存在し、摂食行動を総合的に調整する重要な部位です。正しくは:視床下部には摂食中枢と満腹中枢が存在し、摂食行動を制御する。選びやすい理由:多くの重要な機能が集まっているため、漠然と正解だと考えてしまう。混同注意:視床と混同することがあるが、視床は感覚の中継点であり、摂食中枢ではない。
国試ポイント
脳の各部位の機能、特に視床下部が自律機能や内分泌機能、摂食行動など生命維持に不可欠な機能を多数司っている点を理解しているかが問われます。
混同注意
視床下部と視床、あるいは脳幹の他の部位(延髄など)との機能の違いを正確に理解しておくことが重要です。
次に同じ論点が出たら
患者の食欲不振や過食、体重管理の問題をアセスメントする際に、視床下部の機能不全の可能性を考慮に入れる知識が求められます。
関連知識
視床下部は摂食中枢だけでなく、体温調節中枢、飲水中枢、睡眠覚醒中枢、性行動中枢なども含み、自律神経系の最高中枢として機能します。また、下垂体と連携して内分泌系の調節も行います。