ピアジェ, J.の認知発達理論において2〜7歳ころの段階はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
J. ピアジェの認知発達理論における「前操作期」は、2歳頃から7歳頃の子どもに見られる段階です。この時期の子どもは、言葉やイメージなどの象徴を用いることで思考する能力を獲得し始めますが、まだ論理的な操作(可逆性、保存概念など)は十分に発達していません。自己中心性や中心化、アニミズム的思考などが特徴として挙げられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 感覚運動期は、ピアジェの認知発達理論における最初の段階で、出生時から約2歳頃までを指します。この時期は、感覚と身体運動を通じて外界を理解する段階です。正しくは:感覚運動期は出生時から約2歳頃までです。選びやすい理由:子どもが感覚や運動で世界を探索する時期は広い範囲をカバーするため、混同するかもしれません。混同注意:前操作期と感覚運動期では、子どもの思考の特徴が大きく異なります。感覚運動期は主に身体的な相互作用に基づきます。
- 2. 具体的操作期は、ピアジェの認知発達理論において約7歳から11歳頃までを指します。この時期には、論理的な思考が可能になりますが、具体的な物事や事象に限定されます。正しくは:具体的操作期は約7歳から11歳頃までです。選びやすい理由:就学後の子どもが様々な概念を学び始める時期なので、選択肢として魅力的かもしれません。混同注意:前操作期は象徴的思考が始まるが論理的思考はまだ未発達であるのに対し、具体的操作期では論理的思考が可能です。
- 3. 形式的操作期は、ピアジェの認知発達理論において約11歳頃から成人期までを指します。この時期には、抽象的な思考や仮説演繹的思考が可能になります。正しくは:形式的操作期は約11歳頃から成人期までです。選びやすい理由:より高度な思考能力の発達段階として、どの時期か迷うかもしれません。混同注意:前操作期とは思考の複雑さが全く異なります。形式的操作期は最も高度な思考段階です。
- 4. 正解。ピアジェの認知発達理論において、2歳から7歳頃は「前操作期」に該当します。この時期は、言葉やイメージなどの象徴を用いて思考する能力が発達しますが、まだ論理的な思考は未熟であり、自己中心性や中心化などの特徴が見られます。正しくは:この選択肢は正しい記述です。選びやすい理由:特にありません。正確な知識が問われます。混同注意:他の発達段階との期間や特徴の混同がよく見られます。特に感覚運動期や具体的操作期と間違えやすいです。
国試ポイント
ピアジェの認知発達理論における各発達段階の名称、対象年齢、およびそれぞれの段階での主要な特徴を正確に理解しているかが問われる基本的な問題です。特に、それぞれの段階でどのような思考能力が獲得され、どのような限界があるかを把握しておくことが重要です。
混同注意
各段階の名称とその期間、主要な特徴が非常に似通っているため、混同しやすいです。特に、感覚運動期(0~2歳)と前操作期(2~7歳)、具体的操作期(7~11歳)の境界や特徴の違いがポイントとなります。
次に同じ論点が出たら
この知識を基に、特定の子どもの行動や発言がどの発達段階の思考特性によるものかを判断できるようになることが次のステップです。
関連知識
ピアジェの認知発達理論は、発達心理学における主要な理論の一つであり、子どもの認知能力の獲得プロセスを理解する上で不可欠です。各段階の特徴(例:感覚運動期の対象の永続性、前操作期の自己中心性や保存概念の欠如、具体的操作期の脱中心化と保存概念、形式的操作期の抽象的思考)を詳細に学ぶことが望ましいです。