日本における平成28年(2016年)の部位別にみた悪性新生物の死亡数で、男性で最も多い部位はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
厚生労働省が公表する「人口動態統計」において、2016年(平成28年)のデータでは、男性の悪性新生物による死亡数は「気管、気管支及び肺」が最も多く、次いで「胃」、「結腸・直腸S状結腸移行部及び直腸」と続いていました。この順位は近年の傾向として定着しており、肺がんが男女問わず、また男性において特に死亡数のトップとなっています。
選択肢ごとの解説
- 1. 2016年における男性の悪性新生物死亡数で、胃は肺に次いで2番目に多い部位でした。正しくは:男性の悪性新生物死亡数で最も多いのは肺でした。胃はそれに続く主要な部位です。選びやすい理由:胃がんは日本人に多く、男性の主要な死因の一つであるため、選びやすい選択肢です。混同注意:胃がんと肺がんの死亡数順位、特に性差と年代による変動を混同しやすいです。
- 2. 肝臓がんは男性の悪性新生物死亡数の上位に位置しますが、2016年においては肺、胃、大腸に比べて死亡数は少なかったです。正しくは:肝及び肝内胆管は、男性の悪性新生物死亡数の主要因ですが、最も多い部位ではありません。選びやすい理由:肝臓がんはかつて死亡数が多い時期もあったため、知識がアップデートされていないと選んでしまう可能性があります。混同注意:過去の統計データや、肝炎ウイルス感染との関連性を強調されることから、肝臓がんの死亡数を過大評価しやすいです。
- 3. 正解。厚生労働省の「人口動態統計」によると、2016年(平成28年)において、男性の悪性新生物による死亡数で最も多かったのは「気管、気管支及び肺」でした。
- 4. 大腸がんは男性の悪性新生物死亡数の上位に位置しますが、2016年においては肺や胃に次ぐ3番目の部位でした。正しくは:大腸は男性の悪性新生物死亡数の主要因の一つですが、最も多い部位ではありません。選びやすい理由:近年、大腸がんの罹患率・死亡率が増加傾向にあることから、最も多いと誤解してしまう可能性があります。混同注意:罹患数と死亡数の違い、および男女別の順位を混同しやすいです。女性では大腸がんの死亡数が上位に来ることがあります。
国試ポイント
日本の主要な死因統計、特に悪性新生物(がん)の部位別死亡数について、年代別の主要な特徴と男女差を正確に理解しているかを問う問題です。最新の統計情報に基づいた知識が求められます。
混同注意
悪性新生物の『罹患数』と『死亡数』を混同しやすいです。また、男女別の順位や、過去の統計データとの比較による変化も混乱の原因となります。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出題された場合、まず『問われているのが罹患数か死亡数か』、『何年のデータか』、『男性か女性か、あるいは全体か』を正確に把握することが重要です。最新の統計データ(概ね過去5年以内)に基づいて判断できるよう、主要ながんの部位別順位を定期的に確認する必要があります。
関連知識
厚生労働省の人口動態統計、国民生活基礎調査、地域がん登録全国集計報告書など、公衆衛生統計データの読み取り方と最新情報の把握。がんの疫学に関する基礎知識(罹患率、死亡率、生存率、部位別統計、性差、年齢階級別)。