社会福祉法に基づき社会福祉協議会が推進するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
社会福祉法は、地域福祉の推進のために住民の自発的な活動が重要であることを明記しており、社会福祉協議会は地域福祉計画に基づき、地域住民によるボランティア活動の育成、支援、連絡調整を主要な事業としています。これは、地域に暮らす人々が主体的に福祉課題に取り組み、互いに支え合う共生社会の実現を目指す上で欠かせない役割です。
選択肢ごとの解説
- 1. 誤りです。がん対策は、主に厚生労働省や地方自治体の保健医療部門、医療機関が中心となって推進する分野であり、社会福祉協議会の主要な役割とは異なります。正しくは:がん対策は、国の保健医療政策や地方自治体の保健衛生部門、医療機関が中心となって推進します。選びやすい理由:がん対策は国民の健康に関わる重要な社会課題であり、広義の「福祉」と捉えてしまいがちですが、社会福祉協議会の具体的な事業内容とは直接結びつきません。混同注意:医療機関の医療ソーシャルワーカーによるがん患者の生活相談や、地域での健康増進活動と混同しやすいかもしれませんが、これらはあくまで個別支援や協力活動の一部であり、社協が「がん対策」全体を主導的に推進するわけではありません。
- 2. 誤りです。男女共同参画社会の推進は「男女共同参画社会基本法」に基づく活動であり、主に内閣府や地方自治体の男女共同参画担当部署が推進しています。社会福祉協議会の直接的な主要活動ではありません。正しくは:男女共同参画は、内閣府や地方自治体の担当部局が中心となって推進します。選びやすい理由:社会の公平性に関わる重要な課題であり、福祉との関連も感じられるため、社会福祉協議会の活動範囲に含められると考えやすいかもしれません。混同注意:地域住民の多様な生活課題解決を支援する社協の包括的な活動と混同し、男女間の格差是正もその一環と誤解しやすいですが、これは別の法制度に基づく専門分野です。
- 3. 誤りです。就労支援は、ハローワーク、地域障害者職業センター、就労移行支援事業所など、専門的な機関が中心的に担っています。社会福祉協議会も生活困窮者自立支援事業の一環として就労相談を行うことはありますが、地域全体で「就労の支援活動」そのものを主導的に推進する役割ではありません。正しくは:就労支援は、ハローワークや専門の就労支援機関が中心的な役割を果たします。選びやすい理由:社会福祉協議会が生活困窮者支援や地域の様々な課題解決に取り組むことから、就労支援もその一環として積極的に推進していると推測しやすいです。混同注意:生活困窮者自立支援事業における「就労準備支援」や「家計相談支援」といった、社協が関わる特定の活動と、就労支援全体を推進する役割とを混同しやすいです。
- 4. 正解。正しいです。社会福祉法では、地域福祉の推進に「地域住民の参加」が不可欠とされており、社会福祉協議会は、その中心的役割を担うボランティア活動の推進、育成、連絡調整、支援を行うことを重要な事業としています。多くの社協にボランティアセンターが設置され、活動のコーディネートや情報提供を行っています。
国試ポイント
社会福祉協議会の役割と、その根拠となる社会福祉法の理解度が問われる問題です。特に、地域住民によるボランティア活動の推進が、社協の最も特徴的かつ重要な活動の一つであることを把握しているかがポイントになります。
混同注意
社会福祉協議会は多岐にわたる地域福祉活動を行っているため、様々な社会課題解決活動と混同しやすいですが、それぞれの活動の根拠となる法律や主たる推進主体を明確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
次回同様の論点が出題された場合、社会福祉協議会の具体的な事業内容の詳細や、他の社会福祉法人(例:社会福祉事業を経営する法人)との役割分担、地域福祉計画と社協の連携、あるいはボランティア活動支援以外の主要な活動(例えば、生活困窮者自立支援事業への関与など)について問われる可能性があります。
関連知識
社会福祉法における地域福祉の推進、市町村社会福祉協議会の具体的な事業内容(例:福祉サービス利用援助事業、共同募金事業、生活福祉資金貸付事業など)、ボランティアセンターの機能、地域包括ケアシステムにおける社協の役割、また社会福祉法に規定される地域福祉計画についても関連知識として押さえておきましょう。