病床数300床以上の医療機関で活動する感染制御チームで適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
感染制御チーム(ICT)の重要な役割として、病院内における感染症発生状況の把握、抗菌薬使用状況の監視、耐性菌の検出状況のモニタリングなど、多岐にわたるサーベイランス活動が挙げられます。これらの情報は、感染対策の効果を評価し、適切な介入を行うための基礎となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 感染制御チームは、医師だけでなく、看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務職員など、多職種で構成されることが求められています。これにより、多角的な視点から感染対策を推進できます。正しくは:チームの構成員は多職種です。選びやすい理由:医師が中心的な役割を果たすため、医師のみと誤解する可能性がある。混同注意:感染症の専門家である医師がリーダーシップを取ることは正しいが、構成員が医師のみではないという点。
- 2. 感染制御チームは病院全体の感染対策を統括する部署であり、各病棟に個別に常時配置されるものではありません。ただし、病棟担当者が定められ、巡回や相談対応を行うことはあります。正しくは:病院全体で活動し、各病棟と連携します。選びやすい理由:感染対策は病棟レベルでも重要であるため、各病棟に配置されると誤解する可能性がある。混同注意:各病棟での感染対策活動は重要だが、チーム自体が各病棟に常駐するわけではない点。
- 3. 感染制御チームは、アウトブレイク発生時だけでなく、平時から感染予防策の計画、実施、評価、職員への教育など、継続的な活動を行っています。アウトブレイク発生時には、その活動を強化します。正しくは:平時から継続的に活動します。選びやすい理由:アウトブレイク発生時の活動が目立つため、その時のみ結成されると誤解する可能性がある。混同注意:アウトブレイク対応はチームの重要な役割だが、結成理由ではないという点。
- 4. 正解。感染制御チームの主要な役割の一つは、病院内での感染症の発生状況や抗菌薬の使用状況などを継続的に監視(サーベイランス)し、そのデータを分析することです。これにより、感染対策の有効性を評価し、改善策を立案します。選びやすい理由:他の選択肢が明確に誤りであるため、消去法で正しいと判断しやすい。混同注意:サーベイランスという専門用語が難しく感じるかもしれないが、感染対策の基本活動である。
国試ポイント
感染制御チーム(ICT)の構成、役割、および活動内容に関する基本的な知識が問われています。特に、300床以上の医療機関における設置義務とその活動範囲を理解しているかが重要です。
混同注意
感染制御チームの活動範囲が広く、各選択肢の内容が部分的に関連しているように見えるため、他の選択肢と混同しやすい可能性があります。例えば、「医師」や「各病棟」は感染対策に関わりますが、チーム全体を指す表現としては不適切です。
次に同じ論点が出たら
感染制御チームがどのような場合に設置され、どのような資格を持つ者が構成員となり、どのような具体的な業務を行うかについて、さらに深く理解を問われる可能性があります。
関連知識
感染対策加算の基準、医療法における感染対策委員会の設置義務、手指衛生の徹底、標準予防策、接触感染対策、飛沫感染対策、空気感染対策、抗菌薬適正使用。