健康問題を引き起こす大気汚染物質はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
光化学オキシダントは、光化学スモッグの原因物質であり、大気汚染によって引き起こされる健康問題(呼吸器症状、目の刺激など)と直接関連します。他の選択肢は、主に水質汚染や土壌汚染、あるいは室内空気汚染に関わる物質です。
選択肢ごとの解説
- 1. 有機水銀は主に水質汚染を通じて食物連鎖に入り込み、神経系に影響を及ぼす物質です。大気汚染物質としては一般的ではありません。正しくは:水質汚染物質選びやすい理由:水俣病の原因物質として有名であるため、環境問題全般と関連付けられやすいですが、大気汚染の主要因ではありません。混同注意:広義の環境汚染物質とは異なる、大気汚染という特定の文脈で問われている点を見落とさないように注意が必要です。
- 2. カドミウムは主に土壌や水質汚染を通じて摂取され、腎臓や骨に影響を及ぼす重金属です。これも大気汚染物質としては一般的ではありません。正しくは:土壌・水質汚染物質選びやすい理由:イタイイタイ病の原因物質として知られ、環境問題に関心がある人にとっては身近な物質ですが、大気汚染の主要因ではありません。混同注意:重金属による環境汚染全般と、大気汚染に特化した問題とを混同しないように注意が必要です。
- 3. ホルムアルデヒドは主に建材などから発生する室内空気汚染物質であり、シックハウス症候群の原因となります。屋外の大気汚染物質として挙げられることは少ないです。正しくは:室内空気汚染物質選びやすい理由:「空気汚染」という言葉から、室内外の区別なく連想されやすいですが、問題は大気汚染(屋外)を指しています。混同注意:室内空気汚染と屋外の大気汚染の違いを明確に理解しておく必要があります。
- 4. 正解。光化学オキシダントは、工場や自動車の排ガスに含まれる窒素酸化物や揮発性有機化合物が太陽光(紫外線)を受けて化学反応を起こし生成される大気汚染物質です。光化学スモッグの主な原因となり、呼吸器系や目に影響を与えます。混同注意:オキシダントという言葉から酸化作用を連想できると、健康被害との関連を理解しやすくなります。
国試ポイント
本問は、主要な環境汚染物質とその発生源・健康影響に関する基本的な知識を問うものです。特に、大気汚染、水質汚染、土壌汚染、室内空気汚染といったカテゴリーごとに代表的な物質を区別して理解しているかが重要となります。
混同注意
環境汚染物質という広範なテーマの中から、「大気汚染物質」という特定のカテゴリーに属するものを正確に選別できるかがポイントです。他の選択肢はいずれも環境汚染に関わる物質ですが、主な汚染媒体が異なります。
次に同じ論点が出たら
この知識を応用して、特定の大気汚染物質が引き起こす具体的な健康被害や、その対策について説明できるようになることが望ましいです。
関連知識
光化学スモッグ、PM2.5、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、揮発性有機化合物(VOCs)、シックハウス症候群、水俣病、イタイイタイ病など、各汚染物質と関連する健康被害や現象について整理しておきましょう。