学童期の肥満で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
学童期の肥満は、脂肪細胞の数が増加する過形成性肥満の要素を持つことがあり、成人期の肥満に移行しやすいとされています。さらに、小児期からの肥満は、高血圧、脂質異常症、耐糖能異常といった生活習慣病の前駆状態となりやすく、成人期におけるこれらの疾患の発症リスクを上昇させます。したがって、学童期からの肥満対策は、将来の健康維持のために極めて重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. カウプ指数は乳幼児の肥満度評価に用いられる指標であり、学童期には適していません。学童期では、肥満度またはBMIが評価に用いられます。正しくは:カウプ指数は乳幼児の肥満度評価に用いられる。選びやすい理由:指数という言葉から、何らかの評価指標と誤解しやすい。混同注意:BMIとカウプ指数の違いや適用年齢が混同しやすい。
- 2. 学童期の肥満の多くは、特定の疾患に起因しない単純性肥満です。症候性肥満は、内分泌疾患や遺伝性疾患など特定の原因によって引き起こされる肥満であり、全体の割合としては少数です。正しくは:学童期の肥満のほとんどは単純性肥満である。選びやすい理由:肥満の原因として、何らかの病気が背景にあると考える傾向から選びやすい。混同注意:単純性肥満と症候性肥満の概念が混同しやすい。
- 3. 学童期は成長期であり、タンパク質は身体の発育に不可欠な栄養素です。肥満の食事療法では、過剰なエネルギー摂取を制限しつつ、必要な栄養素(タンパク質、ビタミン、ミネラルなど)は十分に供給することが重要です。正しくは:食事では全体のエネルギー摂取量を適正化し、必要な栄養素は確保する。選びやすい理由:「制限」という言葉から、肥満治療の一環と誤解しやすい。混同注意:カロリー制限と栄養素の摂取制限の区別が曖昧になりやすい。
- 4. 正解。学童期の肥満は、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が成人期に発症するリスクを著しく高めることが知られています。そのため、学童期からの適切な介入が重要です。正しくは:この記述は正しい。選びやすい理由:特に問題なし。混同注意:小児期の肥満が一時的なものと捉え、成人期への影響を軽視する可能性がある。
国試ポイント
学童期の肥満に関する基本的な知識(評価指標、原因、食事指導の原則、将来のリスク)が問われています。特に、小児期の肥満が成人期に与える影響は重要なポイントです。
混同注意
乳幼児期のカウプ指数と学童期の肥満度(BMI)の区別、単純性肥満と症候性肥満の割合の理解、成長期に必要な栄養素と食事制限のバランスが混同されやすい点です。
次に同じ論点が出たら
学童期の肥満児に対する具体的な看護介入や保健指導の内容について問われる可能性があります。
関連知識
乳幼児の肥満度評価、成人のBMIによる肥満判定基準、生活習慣病とその予防、成長期における栄養の重要性。