ハイリスクアプローチについて正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
ハイリスクアプローチは、特定の疾患の発症リスクが高い個人に焦点を絞って介入するため、限られた資源を効率的に活用でき、費用対効果が高いとされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ハイリスクアプローチは、特定の疾患の発症リスクが高い個人に焦点を絞って介入するため、限られた資源を効率的に活用でき、費用対効果が高いとされています。正しくは:この記述は正しいです。選びやすい理由:介入対象が絞られているため、資源の集中投入による効果を期待しやすい。混同注意:ポピュレーションアプローチと比較して、対象者を見つけるコストがかかると思われがちですが、介入の確実性が高いため、結果的に費用対効果は高くなります。
- 2. ハイリスクアプローチは個人のリスク因子に介入しますが、その効果は継続的な介入や生活習慣の維持に依存するため、恒久的な成果を保証するものではありません。例えば、生活習慣病の予防介入を中断すれば、再びリスクが高まる可能性があります。正しくは:成果は継続的な介入や個人の努力に依存し、恒久的ではありません。選びやすい理由:介入によってリスクが低減された後も効果が持続すると考えがち。混同注意:介入の効果が一時的なものと認識しにくい場合がある。特に生活習慣の改善は継続が重要です。
- 3. ハイリスクアプローチは、既にリスク因子を持つ個人(健康な人でもリスクの高い人)を対象とすることが多く、疾病の発症を未然に防ぐ一次予防にも関わりますが、必ずしも一次予防『のみ』を目的とするわけではありません。リスク因子の早期発見・早期介入は二次予防の側面も持ちます。ポピュレーションアプローチの方が、より広範な一次予防を志向します。正しくは:必ずしも一次予防『のみ』を目的とするわけではなく、二次予防的な側面も持ちます。選びやすい理由:リスクの高い健康な人への介入であるため、一次予防と考えやすい。混同注意:一次予防と二次予防の境界が曖昧に感じられることがある。ハイリスクアプローチはリスク因子を持つ人を対象とするため、既にそのリスク因子は存在している状態と捉えられます。
- 4. ハイリスクアプローチは、リスクの高い特定の個人に焦点を当てて介入するため、その対象者個々の健康状態の改善には効果的ですが、集団全体の健康状態を大きく向上させるという点では、ポピュレーションアプローチに比べて限定的です。全体の平均リスクを下げる効果は小さいとされています。正しくは:特定の個人の健康向上には貢献しますが、集団全体の健康状態の向上への貢献は限定的です。選びやすい理由:個人の健康が改善すれば、それが集団全体の健康につながると考えがち。混同注意:個人の積み重ねが集団になると誤解しがちですが、集団全体のリスク分布をシフトさせる効果は小さいです。
国試ポイント
ハイリスクアプローチとポピュレーションアプローチの特性を正確に理解し、それぞれのメリット・デメリットや目的の違いを識別できるかが問われる。特に費用対効果、対象、予防段階、集団全体への影響について理解が重要。
混同注意
ポピュレーションアプローチと混同しやすい。ポピュレーションアプローチは集団全体に働きかけ、リスク分布を全体的にシフトさせることを目指す。一方、ハイリスクアプローチは特定のリスク群に限定した介入を行う。
次に同じ論点が出たら
提示された状況が「特定の個人に対する集中介入」か「集団全体への広範な働きかけ」かを見極める。
関連知識
ロゼットの法則:多数の軽症者からのリスクは、少数のハイリスク者からのリスクよりも大きいという概念。これに対し、ハイリスクアプローチは後者に焦点を当てる。一次予防、二次予防の定義。